2018.8.7 |
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自分が思うほど他人は気にしていない |
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植西聡氏の心に響く言葉より…
《もっとも愚かな人間とは、他人が責めていないのに、自分勝手に自分で自分を責める人のことをいう。》
…19世紀のドイツの考古学者、ハインリッヒ・シュリーマン
トロイア遺跡の発掘で有名なシュリーマンの言葉の意味は、わかりやすくいうと、「他人が何の指摘も注意もしていないにもかかわらず、何かを成し遂げても、マイナスの側面ばかり見つめる人がいる。そんなふうに心をへこますことほどバカらしいことはない」ということを表しています。
最近の心理学に「白黒思考」という用語があります。
わかりやすく言うと、何かをやった時、1パーセントでもうまくいかないと「すべてがダメ」と自己評価を下してしまう思考法のことです。
苦労して書類を作成し、内容も文章もほぼ完璧なのに、一箇所だけ誤字や脱字があるだけで、「この書類はダメだ。提出できない」と考え、破り捨ててしまう人がいたりします。
これなどは白黒思考の典型といっていいでしょう。
世の中に完璧な人などいませんし、ミスは誰にもつきものです。
にもかかわらず、「パーフェクトにこなそう」と考えていては、気も休まらないでしょうし、ストレスもたまってしまいます。
したがって、何事もミスが判明したら、「まあ、これくらいならいいか」くらいの気持ちでいることが大切になってきます。
あるいは客観的に自己採点し、「70〜80点が取れれば十分。今の自分にとって、これがベスト」と言い聞かせるようにするのもいいでしょう。
このように自分を必要以上に追い込まないようにすることも、へこまない生き方につながっていくのです。
『勇気がもてる運命の言葉 (成美文庫)』成美文庫
よく自分の顔や体型を気にする人がいる。
しかし、自分が思うほど他人は気にしていない。
容貌(ようぼう)や、体型だけでなく、失言や、失敗したこと、恥ずかしかったことなど、ほとんどの人はすぐに忘れてしまう。
言われてはじめて、「そういえば、そんなことあったね」と言う程度だ。
「白黒思考」とは、物事を「白か黒か」「良いか、悪いか」「成功か失敗か」「裏か表か」という二者択一で考える思考法。
それに対し、「両忘(りょうぼう)」という禅の言葉がある。
白か黒か、善か悪か、正しいか間違っているか、という二者の対立を両方とも忘れてしまえ、ということ。
「どちらだっていいじゃないか」と、こだわりや執着を捨てること。
究極は、誰が正しいとか間違っているなんてどっちでもいい、なぜなら、「生きているだけでありがたい」のだから。
「行蔵(こうぞう)は我に存(そん)す、毀誉(きよ)は他人の主張、我に与(あずか)らず我に関せずと存じ候(そうろう)」(勝海舟)
我が行いは自らの信念によるものである。
けなしたりほめたりするのは人の勝手である。
私はそれに関与しない。
どなたに何を書かれても、言われても、まったく異存はない。
「自分が思うほど他人は気にしていない」
世の中を生き抜いていくには…
他人の言動を必要以上に気にしないことが大事。 |
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