2018.7.23 |
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根気がなくても続く仕組みをつくる |
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信長氏の心に響く言葉より…
何かをやってもうまくいかない方に「根気が足りないからダメなんだ」という方がよくいる。
さらに、うまくいってもいかなくても、毎日根気強くやる方が引き合いに出されて「見習え」とまで言われるのだ。
もちろん、一時的には「根気」が必要な場面だってあるだろう。
けれども本当に大事なのは「根気がなくても続く仕組み」をつくる事。
案外、そこに気づいていない方が多い。
私たちがどんなに努力しようと頑張っても、その気があっても根気が続かないことだってあるからだ。
だからこそ、最初から根気が続かないこともある前提で、それでもうまくいく仕組みを作る必要がある。
夢をかなえた方の多くは、ほとんど例外なく、それぞれのやり方で「うまくいく仕組み」を作っているのだ。
私はもちろん仕組みづくりにはいつも全力を注ぐ。
今は出版事業も行っていて、ほかの著者のプロデュースも含め2ヵ月に1冊という個人出版事業ではかなりハイペースで本を出している。
それ以外にも、いろんな仕事をして遊びの時間も取っているから「どうやってそんなに仕事しているの?」と不思議に思われることも多いが、純粋に仕事する時間はむしろ減っていたりするのだ。
その秘密は、「仕組み化」を意識的にやっていることにある。
出版に関して言えば優秀な編集者さんやデザイナーさん、ライターさんを探して一緒にチームを組んでやる。
私は、そうした方を探し、企画のアイデアを出すことに全力を注ぐ。
そうした仕組み化を知らなかった新人著者時代は、何から何まで自分でやって、ものすごく苦労しながら1年以上もかけてやっと1冊の本を書いていた。
今は、そのときの数分の1の労力で、よりたくさんの、しかもおもしろいと思える本を出せるようになったと自負している。
個人的なことで言えば、あるときから「散歩」をしようと思い立った。
とはいえ、毎日ほかにもやることがあるので、つい散歩よりも目の前のことをやってしまう。
そこで寝る前に、起きたら必ずすぐに散歩に出られるように、散歩用のウェアと靴を用意して、顔さえ洗えばすぐに出られる状態にしてみた。
すると、「準備するの、面倒くさい…」という言い訳も自動的になくなり、いつしか散歩が習慣化された。
そのほかでは、少し変わった仕組み化になるが、私は自宅の部屋にはテレビを置いていない。
部屋にあると、ついムダにテレビを見て過ごしてしまうからだ。
その代わり実家でレコーダーに全録画して、経済情報番組やおもしろそうなドキュメンタリーなど必要なものだけを選んで見るようにしている。
ささいなことのように思えるかもしれないが、そうした日常生活での「1%の努力」が仕事にも影響してくる。
どんなことでも、いろんなことにエネルギーを振り分けていたら、エネルギー量は分散してしまう。
そうするとやはり、うまくいきにくい。
すべてのことを根気強くやるよりも、自分がやることだけに絞って取り組める「仕組み」を作ることで、エネルギーを1点集中したほうが最善の成果が得られるのだ。
『99%の努力はいらない』ソフトバンククリエイティブ
会社における「仕組み化」とは、誰が担当になっても、うまくできるやり方をルーティンのシステムとして決めることだ。
個人においても同じで、「忘れないための仕組み」や「習慣を根付かせる仕組み」など、自分をプチ強制的にやるように仕掛ける、仕組みづくりのことだ。
たとえば、読書の習慣を根付かせるなら、本を読んだ感想や、本の中の感動した箇所を書き写して、それをSNSで定期的(できれば毎日)にアップするなどの仕組み。
毎日アップすることを自分に課せば、必然的に読書はするようになる。
同様に、ダイエットするなら、仲間にSNSで毎朝計測した体重計の写真をアップする。
これらのSNSを使った習慣づけの仕組み化はかなり有効だ。
あるいは、何かを持っていくことを忘れないためには、スケジュールのToDoリストに書き込んだり、玄関の靴ぬぎ場に、持って行かなければいけないものを前夜に置いておく。
「根気がなくても続く仕組みをつくる」
あらゆる場面で、仕組み化は役に立つ。 |
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