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2018.7.21

独自のセンスのある人

小澤良介氏の心に響く言葉より…

「これからは個のブランディングの時代であり、独自のセンスのある人が求められる」というお話をしました。

「個性」とか「独自のセンス」が大事となると、外見や言動でそれをアピールしようとする人が多いのですが、残念ながら間違いです。

外見や言動でのアピールは、「目立つ」という目的においては効果的ですが、「可能性を広げる」という観点からするとNGだからです。

人の印象は、外見の印象によって変わります。

奇抜な格好していたら奇抜な人だと思われます。

奇抜な格好や言動は、インパクトは強いでしょうし、一部の人には熱狂的に受け入れられるかもしれません。


けれども、多くの人にとっては「変わった人だ」「自分とは気が合いそうにない」と受け取られてしまいます。

関係性が発展する可能性が、最初から低くなるわけです。

だから、違う目立ち方をしたほうがいいのは言うまでもありません。

「どうせなら嫌われるより、好かれたほうがいい」

これに対して、異議を唱える人は少ないでしょう。

より多くの人に好印象を残すことができれば、話しかけてくれる人も増えるでしょうし、そのぶん新しい仕事や出会いのチャンスも広がります。

できるだけ多くの人に「カッコいい」「いい人だな」と思われて、損はしません。

ですから、セルフブランディングは、

「最大公約数に好かれる人」

を目指すべきなのです。

最大公約数に好かれるのは、とがりすぎず、バランス感覚のある人です。

また、「ギャップ」が魅力につながります。

仕事の場ではシンプルなスーツをそつなく着こなす男性が、休日にはラグビーで活躍している…。

そういう意外性や二面性で、人の評価はぐっと変わるのです。

「最大公約数に好かれる人」というと、没個性のつまらない人を思い浮かべるかもしれませんが、ここでお話したいのは、あくまでも「人に与える印象」のこと。

初対面では、無難で「なんとなくいい人そうだな」という印象だった人が、話してみたら、すごく真剣に取り組んでいる趣味があって、その分野では有名人で…というほうが、外見で目立つ以上にインパクトを残せます。

『LIFE STYLE DESIGN(ライフスタイルデザイン) ―「遊び」と「好奇心」で設計する これからの生存戦略』きずな出版


小澤氏は、本書のなかで「センス」についてこう語る。

『センスは何で磨かれるのか…?

それは、「遊び」と「好奇心」です。

過去のやり方や、ルーティンワークが価値をもたなくなるなら、その慣習やルーティンから、飛び出さなければなりません。

遊びや好奇心は、「慣習から抜け出すきっかけ」をつくってくれます。

いつもより1時間早く起きて、散歩に出かけてみる。

スポーツの大会に出てみる。

友達と一緒に新しいレストランに行ってみる。

通勤手段を変えてみる…。

そんなちょっとした「面白そうだからやってみよう」から、世界は無限に広がっていきます。

損得ぬきで、夢中になって、心からワクワクする。

そんな遊びから、新しい価値をつくり出すようなセンスが磨かれていくのです』

ブランディングは個人にとっても、会社にとっても、自分の価値を高めるために、とても重要なことだ。

だがしかし、セルフブランディングは自分を、「すごそうに見せること」でもなければ、「実力以上に見せること」でもない。

まずは、自分の実力を磨き、そしてそれをデザインし、伝えること。

だから残念ながら、中身のない人は、ブランディングはできないということ。

これは、会社も同じこと。

最大公約数の人たちに好かれるため…

自分独自のセンスを磨きたい。



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