2018.5.12 |
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ふた言あいさつ |
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松本秀男氏の心に響く言葉より…
前職の保険会社での話です。
私は最期の3年間、会社の中心でもある経営企画部に所属しました。
CEOをはじめ役員たちのサポートをしていく部門です。
私は数年前までガソリンスタンドのおやじでしたので、外資系の経営企画部で唯一英語が話せないメンバーでした。
しかしながら、他のメンバーは、大半が帰国子女や、留学経験者や、外国籍の社員だったりしました。
またとても心の熱い素晴らしいメンバーばかりでした。
とはいえ、私以外はみんな賢い人ばかりなので、職場がクールで静かな空気になることもありました。
そのクールさを、とても潤いゆたかで、あたたかな空気に変換してしまうメンバーが3人、立て続けに入ってきました。
この3人は別々に異動してきたり中途入社してきたのですが、3人とも共通する点があることに気づきました。
それは、あいさつが、ひと言多い。
「おはようございます!今日も寒いですねぇ」
「おはようございます!昨日のサッカー、熱かったっす!」
「おはようございます!松本さん、朝からうれしそうですね。なんかあったんですか?」
みんな部屋に入ってくるなり、あいさつとともに、何かひと言加えます。
あいさつだけして席に着くのではなくて、あいさつとともに、何かコミュニケーションが始まっている。
これをほめ達(ほめる達人)では、「ふた言あいさつ」と呼んでいますが、あいさつにひと言足すだけで、びっくりするほどにその日のコミュニケーションが変わり、いい関係ができたりします。
これってとても効果的なのです。
かく言う私も、部門の事務を支えてくれる派遣社員の方に、こんなことを言われたことがありました。
「松本さんは、朝、自分がおはようございますと言って入って来るときに、必ず目を見ておはようと言ってくれるので、朝からちょっと元気になれます」
「ふた言あいさつ」はひと言プラスだけではなくて、ワンアクションをプラスしても相手に伝わるようですね。
「ひと言」「ワンアクション」、たったそれだけです。
『一瞬で自分を印象づける! できる大人は「ひと言」加える (青春新書プレイブックス)』
中畑清氏の駒澤大学野球部のときの話がある。(月間致知より、太田誠駒澤大学野球部監督の言葉)より
『彼のしていた挨拶とは次のようなものだった。
例えば誰かに「こんにちは」と声をかける。
普通ならこれでお終いだが、中畑は必ずその後に「きょうはいい天気ですね」とか「おばあちゃん、いつも元気ですね」といった“もう一言”の挨拶を付け加えるのだ。
私はこれを「二言(にげん)挨拶」と名付け、普段の挨拶をただの挨拶に終わらせないよう心がけてきた。
この「二言」は、必ずしも言葉である必要はない。
すれ違った相手のために立ち止まっても二言。
手振りや微笑であってもいい。
上級生のほうから「おはよう。きょうも元気にいこうぜ」なんて声をかければなおのことよし。
そこに人間同士の心と心の通い合いが生まれてくるのだ』
「ふた言あいさつ」は、感謝やお礼を言うのもいい。
「おはようございます!昨日は手伝ってくれてありがとう」
「おはようござます!先日はすっかりご馳走になってしまい、ありがとうございました」
もちろん、手伝ってもらったときや、ご馳走になったときにもお礼を言うが、感謝は2度するとさらに、その気持ちが伝わる。
ふた言あいさつ…
「ふた言あいさつ」の実践はコミュニケーションを深める。 |
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