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2018.2.23

感情を大きく揺さぶられない人生はつまらない


ちきりん氏の心に響く言葉より…

昔の作家や哲学者などが残している名言の中で、強く共感した言葉があります。

最も好きなのは、フランスの女性小説家、フランソワーズ・サガンの

「たとえ悲しくて悔しくて眠れない夜があったとしても、一方で嬉しくて楽しくて眠れない日もある人生を、私は選びたい」

という趣旨の言葉です。

彼女は若くして小説がヒットし大金を手にします。

すると様々な思惑のある大人たちが彼女の周りに集まってきました。

彼女はそういう人たちとオープンにつきあい、ときに無茶をします。

それに対して「善良なる大人たち」が彼女に忠告します。

「つきあう人を選びなさい。誰があなたのことを考えていて、誰があなたのお金に引かれているのか、見極めてつきあうべきですよ」と。

そのアドバイスに対する彼女の回答が先ほどの言葉です。

騙(だま)されること、利用されること、傷つけられることを必要以上に怖がり、器用に避けて生きる必要はないでしょう。

それらを怖れて何もしなければ、楽しくて嬉しくてすばらしいことにも出会えないのだから。

私がほしいのは「何も起こらない平穏で退屈な人生じゃないのよ」と彼女はいっているのです。

人生には、悲しいこともつらいこともあって当然です。

だからこそ一方で、嬉しくて楽しいことも起こりえるのです。

いいにしろ悪いにしろ感情を大きく揺さぶられることが何もない人生なんて全くつまらない。

泣いたリ笑ったり、怒ったり喜んだり、感情豊かに生きていきたい。

彼女はそういう生き方を選びます。

他の作家の言葉にある「人生の傍観者になるな。観客席に座っていてはいけない。舞台に上がって自分の人生の主役を演じるのだ」というのも同じ意味でしょう。

ボーッと観ていると、人生という名のお芝居はいつの間にか終わってしまいます。

お芝居を観るのもそれなりに楽しいけれど、やはり主役として演じなければ本当の楽しさはわかりません。

生きるということは、観客席から立ち上がり、舞台に立ち、自分で自分の人生のストーリーを決め、そのためにどう振る舞うか、自ら決めることなのです。

『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂)』文庫ぎんが堂


「天下のこと万変といえども、吾がこれに応ずるゆえんは、喜怒哀楽の四者を出でず」

とは、陽明学を樹立した王陽明の言葉。

人生は留まることを知らず、次々と変化していく。

そんな中、自分(王陽明)がこれらのことにちゃんと対処できる理由は「人生というのは、いかなる変化も、つきつめると喜怒哀楽の4つの感情を出ないこと」を知っているからだ。

ことに当たって、いかに喜び、いかに怒り、いかに哀しみ、いかに楽しむか。

怒るとは、「憤(ふん)」のこと。

憤とは、「発憤」という言葉にあるように、精神を奮(ふる)いおこすこと。

感情の起伏の少ない人間には面白味(おもしろみ)も魅力もない。

最も感情の起伏のないのはロボットだからだ。

たった一度きりの人生、傍観者(ぼうかんしゃ)でいたらつまらな過ぎる。

だまされようが、傷つこうが、悲しくなろうが、それでも、それに倍する喜びや楽しみがあればいい。

感情を大きく揺さぶられるような人生を生きてゆきたい。


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