2017.11.11 |
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超能力を求めない |
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曹洞宗尼僧、青山俊董氏の心に響く言葉より…
お釈迦さまはね、大変な神通力をお持ちだったようです。
お釈迦さまほどの方ですら、いやすべてをお見通しのお釈迦さまであればこそ、超能力が、神通力というものが大変に危険性を伴うものであることを承知しておられ、いかなる場合にも使ってはならないと、ご自分にも弟子たちにも禁じておられ、人々を救済するという、よいことにおいてすらも、使うことを禁じておられるのです。
仏教では、ほんとうの大神通とは『運水搬柴是れ神通(うんすいはんさいこれじんつう)』といってね、水や薪を運んだり、何とも思わなくても食べることができ、食べたものが必要なカロリーとして消化し、不要なものは排泄され、そういう働きを大神通と呼んでいるのです。
こんな不思議な働きをはじめからいただいている、それにめざめることこそ大切と呼びかけているのが仏教なのです。
どうでもよいもの、むしろ凶器となってあなたの人生を滅ぼしかねないようなものを欲しがらずに、授かっている生命の姿にこそ目を開く学びを致しましょうね。
(一度きりの人生だから)より
『たった一度の人生を悔いなく生きるために大切なこと』海竜社
我々は、何かに行き詰まってしまったとき、奇跡が起こること願う。
超能力があれば、と切に思う。
そんなとき、怪しい占いや、自称超能力者に引っかかってしまうこともある。
斎藤一人さんは、「この地球は行動の星だよ」という。
つまり、行動を通して学び、少しでも役に立つ人間になってあの世に行くという実践が試される星。
だから、大神通力があるお釈迦さまでさえも、この世では奇跡は起こさず、具体的な行動を通してしかお教えにならなかった。
大切なことは、息ができること、心臓が動くこと、手足が動かせること、夜寝たら朝起きれること、という当たり前の不思議に気づくこと。
それこそが、人知を超えた不思議な超能力。
「超能力を求めない」
生かされている不思議に毎日感謝し、少しでも役に立つ人間になれるよう、日々具体的に行動したい。 |
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