2017.11.5 |
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できるビジネスマンは話が短い |
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桐生稔氏の心に響く言葉より…
私はスクール運営、企業研修、外部講演も合わせると、年間約3000人にお会いしています。
その中で一つだけ確実に言えることがあります。
それは、『できるビジネスマンは、例外なく「話が短い」ということ』。
常に結論がハッキリしています。
発言も行動も、すべて簡潔でわかりやすく一切無駄がありません。
どこを目指すのか、何がやりたいのか、何が言いたいのか、非常に明快です。
逆に成果があがらない人は、
1. あれもこれも言いたがる
2. 不要・必要の区別がつかない
3. 頭の中が整理できていない
結果、言いたいことがたくさんあって、話が長くなり、話がまとまらない…
不要なことに時間を使い続け、いつも忙しそうなのに成果が出ていない
そんな負のスパイラルに陥っている人が多いと思います。
1990年以降、インターネットや携帯電話が普及し、情報技術が加速しました。
総務省の調査によれば、1996年〜2006年の10年間で、選択情報可能量、つまり人々が接することのできる情報量は530倍に増加しています。
これだけ情報が氾濫する時代において、あなたの言葉はどれだけ相手に届いているでしょうか?
どれだけ深く伝わっていると思いますか?
残念ながらほとんどスルーされていると言っても過言ではありません。
現在のような超情報化社会で、とてつもないスピードで社会が進行する時代に、旧来の「なんとなく伝わるだろう」的な憶測でコミュニケーションを図ろうとすれば、間違いなく失敗するでしょう。
時代は変わり、コミュニケーションの手法も大きく変わりました。
たくさんの情報の中で、いかに大切なことを正確に伝えるか…。
これが21世紀型のビジネスコミュニケーションにおける命題とも言えそうです。
「できるビジネスマンは話が短い」
これまで私がお会いした、できるビジネスマンは例外なく、的確で、簡潔で、話が短いです。
メールやフェイスブックのメッセージも極端に短いです。
これ以外に、もう一つ我々は重要な共通点を発見しました。
それは…「要約力」。
要約力とは、多くの情報から、大切な部分を短くまとめて表す力。
できるビジネスマンは、例外なく「多読家」です。
常に多くの情報を取り入れています。
1日1冊は必ず本を読むという方もいらっしゃいます。
できるビジネスマンは忙しいはず。
いつそんなに読む時間があるのか?
私は疑問に思いました。
不思議に思い、多くのできるビジネスマンを観察すると…
できるビジネスマンは、本をすべて読んでいるわけではありません。
では、どうしているか…
それは、要約しているのです。
要約とは、伝えたいポイントを特定することです。
タイトル、目次、見出し、太文字の文章から、著者が言いたいことは何か?
自分なりにまとめる作業です。
パッと見て一瞬でそのページの言いたいことを把握する。
そこの力が異常に強いのです。
『できるビジネスマンは話が短い! 10秒でズバッと伝わる話し方 (扶桑社BOOKS)』
スティーブ・ジョブズはこう語った。
「シンプルにすることは、複雑であることよりもずっと難しい。物事をシンプルにするためには、思考をシンプルにしなければならないからだ。だが、そうするだけの価値はある。なぜなら、そこに到達できれば、山をも動かせるからだ」
情報量が格段に増えた現代、何かを真剣に伝えたいなら「シンプルであること」が必須だ。
複雑で分かりにくいことは、何も伝わらない。
つまり、ワン・シングという一点集中が大事。
その結果として、話が短い。
だらだらとした話は、「いったい何がいいたいの?」とか「それ、一言でいうとどういうこと?」と言われてしまう。
大事であればあるほど、シンプルに考え、一点に絞る。
できるビジネスマンは話が短い。 |
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