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2017.11.2

会社は、拡大より内部充実が先


北川八郎氏の心に響く言葉より…

経営が少し順調になると、野心家や有名好きな経営者はすぐに拡大をしたがります。

しかし、ずっと繁栄を続けたいならば、その前に拡大よりも充実が先です。

これはいけると思うと、大体の経営者はすぐに全国に支店とか営業所をつくり、社員数を増やし、社員の給与を上げることをしなくなります。

それは男性の本能的なものかもわかりません。

ちょっと大きくなると、すぐに「会社が大きいことが自分の大きさの証明」と次々に支店をつくってしまうようです。

支店をつくって拡大するより前に、社や組織や人材の充実を図り、技術の向上と商品の汎用性をよく高め、会社の理念をはっきりさせ、システムを整え、組織や社員に対する給与や他の保障を高くし、整える必要があります。

自分だけが潤うための「大きいばかりがいい会社」は良くありません。

一時的にうまくいって、どんどん拡大し二店目、三店目、あっという間に十店目となると、人材不足と借金の増大により、社会の動向の変化に追いついていけなくなります。

先見性のない拡大はあっという間に潰れてしまいます。

なぜなら、支店を任せられる社長の望みどおりの能力のある人材は少ないからです。

急な人材の育成は追いつかないことがほとんどです。

順調になってきたらまず動機の純粋性に基づいて拡大が社会奉仕につながるのか、なぜ今、拡大が必要なのか、技術は追いついてきているのか、自分よりも社員や地域は潤っているのかを落ち着いて考えてみることです。

人材の育成と社内の充実、設備とサービスの改善を図ること、社内とお客とのコミュニケーションの充実を、それから社内教育体制の確立、技術能力の育成、製造能力など先にやるべきことを縦に並べ、順にこなし社内を充実させることが大切です。

そして、順調な先を歩む経営者を見習って、確実に信用をとった時に、それから少しずつ拡大すればいいのです。

人々の役に立つ想いに目覚めた支店長を増やしていくのは正しいことですが、ただ利益のために拡大を先に目指した会社は、途中で消えていく例をたくさん見てきました。

迷ったらやめることです。

…覚悟ができたらやりなさい。

『繁栄の法則 その二』致知出版社


会社は、「拡大より内部充実が先」とは、人についても同じことが言える。

どんなにお金や地位や肩書を得たとしても、人間的に問題があったら、いつかどこかでうまくいかなくなる時が必ずくる。

当初はお金や地位に目がくらんで付き合う人がいたとしても、人格や品性といった本質的な魅力がない人は、「いやな奴」とやがて人は離れていくからだ。

会社においても、立派な本社や社長室や車など、目に見えるところで見栄をはる経営者は多い。

会社経営において最も大事なことは、規模の拡大でも、支店の数や、社員の多さでもなく、伊那食品の塚越 寛会長の言う「いい会社を作ること」。

いい会社とは、そこの勤める人たちがその会社を誇りに思える会社だ。

いい商品や製品をつくり、いいサービスをし、経営理念を皆が理解し、社会貢献し、そこに勤める人や周囲を大事にする会社。

「会社は、拡大より内部充実が先」

本質的な実力を身につける努力を重ねたい。


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