2017.10.20 |
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売り言葉に買い言葉 |
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斎藤一人さんの心に響く言葉より…
「売り言葉に買い言葉」と言いますが、いままで、売られた言葉を買ってもロクなことがなかった。
それでも、つい買ってしまうのが「売り言葉」です。
いわれなきこと、不当なことを言われたとき、その「いわれなきこと」「不当なこと」というのは、反論したくなるようなことと決まっている。
だから、つい買ってしまうのです。
「売り言葉」でも何でもそうなんですけれど、他人が嫌なもの、悪いものをあなたに与えようとしたとき、たいがい、怒ったり、動揺したりしますよね。
そうなると人は、つい、やり返しちゃうんです。
でも、やり返すと“負け”なんです。
いわれなきこと、非難、中傷に目くじらを立てて相手に言い返すのは、相手と同じ土俵に自分がのっかった、ということ。
だから、こちらの“負け”。
相手があなたに悪いものを与えようとしても、あなたがスルーしてしまえばいいのです。
そうすれば、「よし吹く風荒くとも、心の中に波たたず」。
お釈迦さまの境地です。
簡単に言うと、相手がいくら言っても自分がやらなきゃ勝ち、と決まっているんです。
この世の中は、そういうルールなのです。
ですから、たとえば、自分の親にこんなことを言われたとします。
「おまえは、ホントにわがままだな」
自分では、親の期待に応えようとして真面目に、一生懸命、勉強したり、生きているつもりでいるのに、「わがままだ」と言われたとします。
そのときは、反論しないのです。
たとえば、「ホントにそうだね。ウチの一族でいちばんわがままだね」とか、ワンクッション置いて、「父さんのおかげで東京の大学に通えてるんだよね。ありがとう。感謝してます」とか、相手が喜ぶ言葉を相手に贈ってみる。
ちなみに、東京・新小岩にある、「一人さんファンの集まるお店」に通っている“たくちゃん”という男の子が、この方法をやってみたんです。
修業相手であるお父さんに「そうだね、わがままだね」と言ったんですって。
その後、お父さんは彼にうるさいことを言わなくなったそうですよ。
『絶対、よくなる!』PHP
車でのトラブルも、この「売り言葉に買い言葉」によって起こるケースは多い。
急に割り込んできたりする車に、「なにやってるんだ!バカヤロー!」とか、クラクションを鳴らすなどの「売り言葉」を掛けたりすると、結果、「なにを!このヤロー!」と、車で進路を妨害したり、幅寄せしたりして仕返しをする「買い言葉」が出てくる。
これは、「やられたらやり返す」という心理と同じ。
やられっぱなしじゃ終われない、「仕返しする」「復讐する」ということ。
そして、大事なのは、最初に「売り言葉」を発しなかったら「買い言葉」はない、ということ。
「仕返し」や「復讐」は負の連鎖(れんさ)を生むだけだ。
どうせするなら「負」の仕返しではなく、「お礼」の仕返しを。
「お礼」の仕返しとは…
厳しいこと言ってくれて、「ありがとう」。
注意してくれて、「ありがとう、感謝します」。
「やり返したら負け」を肝に銘じたい。 |
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