2017.9.16 |
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それをゲームに変えてみよう |
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スティーヴ・チャンドラー氏の心に響く言葉より…
ゴルフが好きな人はたいてい、仕事のときより、ゴルフの最中のほうが、情熱的で真剣だ。
彼らがゴルフに仕事以上のエネルギーを傾け、仕事よりも頭を使い、仕事よりも熱心に取り組む理由、それはゴルフがゲームだからだ。
ゲームは人のエネルギーを高めてくれる。
夜通しポーカーに興じる男たちも、ポーカーをしない女性からすれば、「よく途中で眠くならなかったわね。コーヒーでもがぶ飲みしていたの?」などと言いたくなる。
しかし、実際には彼らはコーヒーではなくビールを飲んでいる。
「お酒なんか飲んだら、頭が働かないし眠くなるでしょう?」と思うところだが、そんなことにはならない。
なぜなら、ポーカーはゲームだからだ。
たぶんビールだけではない。
おそらく彼らは葉巻も吸い、ジャンクフードも食べている。
どれも脳にはよくないものばかりだ。
それでも、彼らの頭が一晩中エネルギッシュでいられるのは、ゲームをしているからだ。
ポーカーというゲームで競うことの楽しさが最高の刺激剤となるのだ。
私はあるセミナーで、「仕事は遊びよりも楽しい」という脚本家ノエル・カワードの言葉を引用したことがある。
すると参加者の1人が、手を上げて発言した。
「ノエル・カワードって誰ですか?たぶんポルノ俳優かプロゴルファーでしょうね」
この発言は大いに受けたが、ある真実を突いている。
つまり人は、楽しい仕事というのは、自分の仕事以外のどこか別の場所にあると考えているということだ。
「自分もあんな仕事ならいいのに!」「プロゴルファーなら仕事も楽しいだろうな!」…というわけだ。
しかしどんな仕事であっても、やりがいのある楽しい部分は見つけることができる。
「自己ベスト」「制限時間」「同僚との競争」など、ゲームの要素を意識して取り込めば、仕事はずっと楽しくなる。
私は以前、フェニックスのある優秀な若手セールスパーソンのトレーニングをしたことがある。
彼はチーム平均の3倍の成績を収めていた。
彼に言わせると、同僚たちの仕事の仕方が信じられないそうだ。
彼らは断られると必要以上に落ち込み、簡単にあきらめ、契約を取り付けるのにいつも苦労している。
「私はそんなに深刻に考えていないんです」と、彼は笑顔で言った。
新しい顧客を開拓するセールスはチェスみたいなものです。
顧客が手ごわいほど、売るのが楽しくなる。
断られて自分が否定されたとも思わないし、落ち込む必要もない。
あなたのしなければならないことがなんであれ、それをゲームに変えてみよう。
仕事での大プロジェクトでも、家の大掃除でも、ゲームにしてしまえばエネルギーは高くなる。
『自分を変える89の方法』ディスカヴァー
ゴルフで、打ったボールすべてが自分が思った通りの距離と場所に飛び、狙った通りにパットが入ったら、最初は楽しいだろうがやがてゴルフをやる人は誰もいなくなる。
ボーリングでも、常に狙ったとおりにボールが転がり、全部のピンが毎回倒れたとしたら、やがてゲームに飽きてしまう。
将棋や囲碁も、対戦相手が自らが負ける手を毎回打ってきたとしたら…
全てのゲームは、自分の思い通りにならないから面白いし、悔しいからこそまた挑戦する気もおきる。
これを「ゲームの楽しみ」という。
「人生とは何ですか」との問いに、今東光氏はこう答えた。
『人生というのは冥土(めいど)までの暇(ひま)つぶしだよ』
「それをゲームに変えてみよう」
人生を、楽しみ(暇つぶし)のゲームと捉えれば、すべてが面白くなる。 |
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