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2017.9.13

やばい老人になろう


さだまさし氏の心に響く言葉より…

2017年4月10日、僕は65歳になった。

ほとんどの人は、死を恐れ、老いることを恐れるものだ。

だが僕はむしろ、死を素直に受け入れ、どのように老いていくかを真面目に考えつづけてきた。

僕は、いったいどんな「じじぃ」として、生きるべきなのか。

そう暗中模索しているうちに、ふと、周りから「ヘンなじじぃ」と呼ばれたいと思うようになった。

「フツー」ではなく、あくまでも「ヘン」がいい。

自分の子供を育てるときに心掛けてきたのも「フツーはダメ」ということだった。

子供がちょっと変わったことをしたときも「すごい!ヘンでいい」と褒(ほ)めてやった。

「良いヘン」と「ダメなヘン」があることは教えたが、「フツーはダメ」ということだけは徹底してきた。

だから、自分もまた老人として「ヘンなじじぃ」であり「やばい老人」でありたいと思うのだ。

老いを恐れる人は、たぶん人生と真剣に向き合って生きてこなかった人だ。

だから歳を取ると、後悔や不安でいっぱいになる。

だが、これまで一瞬一瞬を精一杯に生き、一所懸命に努力をしてきた人にとっては、老いることは怖いことでも悲しいことでもないはずだ。

そもそも「じじぃ」には、選ばれた人しかなれないものだ。

僕の同級生でも音楽仲間でも、「こいつがじじぃになるのが楽しみだな」と思うような奴が、思いがけなくガンで早く死んだりしている。

そう思うと「じじぃ」になるのは、ありがたいことなのだ。

僕が憧れる「じじぃ」、それも「やばい老人」の条件は三つある。

その一 「知識が豊富」

その二 「どんな痛みも共有してくれる」

その三 「何かひとつでもスゴイものを持っている」

僕の周りには、幸せなことに、そんな「じじぃ」や「ばばぁ」がたくさんいる。

彼らに追いつき追い越すためには、まだまだ僕自身の経験値も実績も足りない。

どうしたら「ヘン」で「やばい」と言われる「じじぃ」になれるか。

毎日が挑戦の日々である。

『やばい老人になろう やんちゃでちょうどいい』PHP研究所


さだまさし氏は本書の中でこう語る。

『もともと、誰も掘っていない畑を耕してみたくなるのは、どうしようもない僕の性分だ。

負けず嫌いのお調子者のことを、長崎弁で「のぼせもん」という。

遊びでも祭りでも、やたら仕切りたがるおじさんのことを、古い言い方で「おっちゃま」と呼ぶ。

僕はまさに「のぼせもんのおっちゃま」なのである。

できることなら、陽気で元気で一徹な「じじぃ」をめざしたい。

友人とワイワイ仕事をし、めいっぱい遊んで呑んで、若い仲間を巻き込みながら、友情の大きな輪を広げていく。

そもそも、日本の年寄とは、そういう存在だった』

江戸においての老人の評価基準は三つあったという(江戸の「粋」・夢新書より)。

それは…

一、「どれだけ若者を笑わせたか」

二、「若者を引き立てたか」

三、「良きものを伝承したか」

これは、現代でも同じことが言える。

「ヘンな老人」、「やばい老人」をめざしたい。


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