2017.9.7 |
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大勢で笑うことが身体にいい |
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落語家、柳家花緑氏の心に響く言葉より…
「落語と笑い」についての実験は、すでに研究を行っている先生がおります。
笑いが科学的に健康に役立つという研究をされている、筑波大学名誉教授の村上和雄先生です。
村上先生は分子生物学者です。
その先生が吉本興業さんとのコラボレーションで「笑いは健康にいいのか?」という実験を行っています。
その実験では、糖尿病の患者さんを集めて、演芸を聴かせた後で血糖値を測るというもので、結果は、血糖値が下がったんです。
先生に、実際にお会いして詳しくお話を聞きたいと思ったところ、快く対談を引き受けてくださいました。
《村上》 たとえば花緑さんの落語が面白いですかってアンケートを取るんです。「大笑いした」「まあまあ面白い」とか。そうすると血糖値の数値を見ると爆笑した方が下がるんですよ。
《花緑》 ああ〜笑いの量ですね。
《村上》 そうそう。笑いの量と質です。
《花緑》 笑いの質ですか!質とは、真打の人の作る笑いと前座の笑いとかですか。
《村上》 質っていうのは笑わせる側の技術だけではなくて、笑う側の状況、たとえば、一人で笑ったか、みんなで笑ったかとか。まわりの環境なんかですね。質によっても笑いの効果は違うんですね。
《村上》 形だけでも笑うというのも、経験的には効果はあると思っています。面白くなくても笑っているうちに、だんだん面白くなってくる。自分の「アホ」な顔を見ているだけで笑えてくる。あとは「笑(え)み筋(きん)体操」というのがあって、顔には笑いの筋肉がほほとくちびるのまわりにあるんですが、これをマッサージするだけで血糖値が下がるんですね。
村上先生のお話では、健康に対する「笑いの質」の良し悪しの大半は、“真打ち”、あるいは“前座”が笑わせるとかいうことではなく、大勢で笑うことが身体にいいという話でした。
『花緑の幸せ入門 「笑う門には福来たる」のか?~スピリチュアル風味~ (竹書房新書)』竹書房新書
「旅は、どこへ行くかより、誰と行くかの方が大事」
という言葉がある。
お釈迦さまは、「よき仲間を得ること」こそが、「仏道のめざすものすべて」といっても過言ではない、と言われた。
一人で笑うより、大勢のよき仲間とともに笑う。
気の合った仲間とともに食事をするのは楽しい。
そして、時に大爆笑する。
人生の至福の時間はここにある。
「大勢で笑うことが身体にいい」
大笑いする時間を多く持ちたい。 |
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