2017.9.4 |
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言葉を発する前によく考える |
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ボブ・バーグ氏の心に響く言葉より…
あなたは誰かの言葉や行為に対して辛らつなことを言って、その直後に「しまった」と思ったことはないだろうか。
私はある。
実際に、何度もある。
だが、いったん言ってしまったことは取り消すことができない。
その時点であなたがすべきことは、誠意を持ってきちんと謝罪し、もめごとが大きくならないように努めることだ。
ある人は「腹が立ったときに発する言葉は弾丸のようなものだ。いったん発射したら、絶対に元に戻すことはできない」と言っている。
言葉を発する前によく考えることを方針にしよう。
一瞬、口を閉じることがカギだ。
しかし、ほとんどの人にとって、それは自然にできることではない。
だから、日ごろそういう事態を想定して練習しておかなければならない。
場合によっては、何も言わないこと(少なくともしばらくは)が最も賢明な選択肢である。
もめごとが発生する前に芽を摘み取ることが最善の策だが、もしもめそうになったら、それがエスカレートする前に止めることが次善の策である。
誰かがあなたを批判したり侮辱したりしたとき、あなたは言葉を発する前によく考えるべきだ。
取り消すことができない言葉の弾丸を発する前に、いくつかの選択肢を入念に検討する必要がある。
一瞬、口を閉じて冷静に判断し、問題解決につながる利口なことを言おう。
あなたは必ず優位に立てるはずだ。
沈黙の恩恵は、対面でのやりとりにとどまらない。
最近、私はある友人のフェイスブックを見ていた。
彼はいつも親切で冷静な人物として世間から尊敬されている一流の職業人だ。
しかし、そんな彼ですら、「かんしゃくを起こして感情的なメールを長々と書いたことがある」と告白していたのはじつに興味深い。
幸い、彼はそのメールを先方に送る前に親友と相談したところ、その親友はそれを送信せずに削除するよう提案したという。
1. リンカーンのやり方をまねる
リンカーン大統領は誰かに対して腹を立てたとき、思い浮かんだ激しい言葉を書きつらねた手紙をしたためることがよくあった。
そして、それに署名し、封印し、切手を貼ったうえで、絶対に誰にも見られないようにその封筒を細かく刻んで捨てた。
リンカーンは怒りを発散させるためにこのテクニックをよく使っていた。
その手紙を投函するつもりはもともとなかったのだ。
2. メールを送信する前に待つ
私は感情的なメッセージを書いて送信する前に24時間待つことによって、仕事であれプライべートであれ、相手を傷つけて後悔するのを免れたことが何度もある。
24時間待つことによって、より親切で効果的なメッセージを発することができる。
あるいは、メールを送信しないことが正しい選択肢だと気づくかもしれない。
3. 助言を求める
私は効果的なメールを書くことが自分の強みだと思っている。
しかし、重要なメールの場合、それを送信する前に信頼できる友人に助言を求めることがある。
その人たちは私のメールを見て、その内容を適切に判断し、言葉の使い方がまずい箇所を指摘し修正するように提案してくれる。
心理学者のダニエル・ゴーマン博士はこんなことを言っている。
「衝動を抑えるカギを握る能力とは、まずとっさの衝動をコントロールし、次にそれにかわる行動を決定し、その結果を予測することである」
まったくそのとおりだ。
メールを書くのはいいが、すぐにそれを送信してはいけない。
まず自分の衝動をコントロールし、自分の行動がもたらす結果を予測し、ここで紹介した3つの選択肢から選ぼう。
『敵を味方に変える技術』ディスカヴァー
「言葉とは、包丁のようなもの。喜ばせることもできるが、傷つけることもできる」
という言葉がある。
包丁がなければおいしい料理はできない。
だが、ときとして包丁は人を傷つける。
「覆水盆(ふくすいぼん)に返らず」と言うことわざの通り、一度発してしまった言葉は元に戻すことはできない。
人を傷つける言葉は、まるで矢のように相手の心につきささる。
『どんなことに対しても一喜一憂しない心をつくるとものすごく人生が楽になります。
何を言われてもにこにこしている状態を、強靭な魂と言いますが、私が発見した方法を使えば、15秒くらいでこれをつくれます。
必要なことはただひとつ、「ぼ―っ」とすること』
と言ったのは小林正観さん。
「ぼーっ」とする練習をしたい。 |
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