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2017.8.24

よい面を見て自信を持つ


松下幸之助氏の心に響く言葉より…

自信というのは、生きる上で非常に大切なものですな。

第一そうしたものがなければ、生きていてもこんなに頼りないことはない。

もっとも、自信を持ちすぎるのも困りものですがね…。

ぼくも、自信をなくすという経験は何度となくしてますわ。

悲観して、どうにも困りはて、夜も眠れんというようなこともありましたよ、実際は。

しかしね、その翌朝になると、もうすっかり考え方というか発想が変わってましたな。

昨夜悲観した材料をもとに、これはこう考えよう、あれはああしようというように、建設的な考え方が心に浮かんでくる。

禍(わざわい)転じて福となすというか、いわばそういう発想ですね。

それが自然にできたのですよ。

だから、自信をなくしたとはいうものの、そのつぎの瞬間には、どうすればそれを解決できるか、そのことをもう懸命に考えていたということですな。

幸そういうことができたので、今日までやってこれたのではないでしょうか。

それができたのは、ぼくが持って生まれた性格というものもあるでしょうが、やはり体験の中から自然に身についたものでしょうね。

百のことを行って、一つだけ成ったとしたら、たいていの人は事の成らない九十九に自信をなくし、もう再びその事を試みなくなるでしょうな。

そうなれば、まさに失敗ですね。

しかし、よく考えれば百が百とも失敗したわけではない。

たとえ一つでも事がなっているということは、他の九十九にも成る可能性があるということですね。

そう考えれば勇気が出てきましょう。

そして、事の成った一つをなおざりにしないで、それを貴重な足がかりに、自信を持って九十九にいどむことができる。

そうなれば、もはや成功したのと同然ですよ。

よい面を見て自信を持つか、悪い面を見て自信をなくすか、それによって人生は大きく変わってくるのではないでしょうか。

《人生談義》より

【事の成らない九十九に自信をなくすか、事の成った一つに勇気を持つかで人生は変わる】

(素直な心になれば、危機に直面してもこれをチャンスと受けとめ、“禍を転じて福となす”こともできる)

『すべてがうまくいく』PHP研究所


「悲観主義者はあらゆる機会の中に問題を見出す。楽観主義者はあらゆる問題の中に機会を見出す」

イギリスの名宰相、ウィンストン・チャーチルの言葉だ。

また、イギリスの小説家、バーナード・ショーは、こう語る。

「グラスに半分ワインが残っているのを見て、『ああ、もう半分しか残っていない』と嘆くのが悲観主義者。『お、まだ半分も残っているじゃないか』と喜ぶのが楽観主義者である」

自信がない人は、できたことより、できなかったことに焦点(しょうてん)をあてる。

つまり、悲観主義者。

エジソンが電球を発明したときの有名な言葉がある。

「失敗したのではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」

究極の楽観主義者は、たとえ1万回失敗しようが、へこたれない。

よい面を見て自信を持つ、楽観主義者でありたい。


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