2017.7.4 |
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人の口を借りて話す |
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レス・ギブリン氏の心に響く言葉より…
相手を説得したいというときに、自分に都合のいい話ばかりしていると、相手は、話の内容だけでなく、あなた自身までもうさんくさいと感じるようになります。
それが人間というものでしょう。
実は、自分に有利な内容を話していても、相手にうさんくさいと感じさせない方法があります。
それは、あなたの意見として話すのではなく、誰か別の人に語ってもらう方法です。
その誰かがその場にいる必要はありません。
その人の名前を借りて話すのです。
たとえば、あなたの売ろうとしている製品が長持ちするかと聞かれたら、次のように答えたらいいのです。
「私の隣に住んでいる人が、4年前から同じものを使っていますが、ずっと調子がいいとおっしゃってます」
その隣人はその場にいるわけではありませんが、質問に答えていることになります。
たとえばあなたがアパートを経営していて、部屋を見にきた人が、静かな環境かどうか心配しているときは、これまでの住人は静かで快適な住まいだと話していた、と言えばいいのです。
以上のように、あなた自身が質問や疑問に答える必要はありません。
隣人や以前の住人が、代わりに答えてくれるのです。
そうすれば、相手は、あなたが答えるよりもずっといい印象を持つでしょう。
考えてみれば変な話ですが、人は、あなた自身が話すことには疑いを持っても、同じことを他人の言葉として聞いた場合は、少しの疑いも持たないものなのです。
うまくいった話と関連づけたり、事実や統計を引用したりして、人の言葉を借りましょう。
『チャンスがやってくる15の習慣―Skill With People』ダイヤモンド社
通販などで、「お客様の声」というのが載っていることがある。
その商品がいかに優れているかを、お客様の言葉を通じて伝えているのだ。
人は、自慢話や自画自賛(じがじさん)する人には、うさんくささを感じる。
しかし、誰かから聞いた他人の評判は信じる。
客観性があるからだ。
それは、数字や統計、具体的な事実も同じ。
具体的事実のつながりで話すと、話は伝わりやすい。 |
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