2017.6.9 |
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この地球に修業しにきている |
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美輪明宏氏の心に響く言葉より…
美しい生き方というのは、たとえば死後にもものすごく影響することだと思うのです。
楽あれば苦あり。
すごく悪いことがあった後に、ものすごくいいことが起きるようになっている。
この地球という星はそういう場所なのです。
そして私たちの開発途中の魂は、あらゆる人種、職業、容姿、性格と、あらゆるパターンの人間の人生を、心を、体験し、修業しなければならないのです。
あるときは黒人になったり、白人になったり、あるいは黄色人種になったり。
男になったり、女になったり、私のように真ん中になってみたり(笑)。
いろいろなタイプの人生を何千何万回と生まれ変わり、死に変わり、輪廻転生を繰り返して体験して生きていかなくちゃいけないのです。
そしてそこで苦労して勉強していく。
「私はどうしてこんなに孤独でひどい人生を歩まなくてはいけないのかしら」と思っても、実は、生まれる前にあの世で自分でプログラミングしてそれを選んで生まれてきたのだから、その人はその人生を体験しなきゃいけない義務を持っている。
この地球に修業しにきているのだから。
だから文句はいえないわけ。
よく人生に疲れたからといって自殺する人がいるけれども、これは言ってみれば人生の職場放棄で人生の中途退学なのです。
ですから次に生まれ変わっても、また一からやりなおさなければいけない。
辛い思いをして死んだとしても、結局、また同じコースを生まれかわってきて同じことを繰り返さないといけない。
だから自殺で死ぬのは痛いし苦しい目にあっただけ骨折り損のくたびれ儲け。
だからどんなに苦しくても辛くても人生は自然死までがんばったほうがいいということです。
反対に苦労が多い人生でも、前向きにすべてクリアして経験していくと、優しくて厳しくて温かい思いやりある、自信にあふれた人格へ成長していく。
人間はその美しい姿、完全なる人格、つまり神と同じ純粋エネルギーに近づくために生まれてきているのです。
あの世ではこの世の権力や地位、肩書なんて何の役にも立ちません。
本当に平等なのです。
魂が純粋で、美しければ美しいほど、それに準じ比例した高いところにいける。
真っ黒で汚くて、恨みつらみ憎しみで想念が固まり、ストップしたままあの世で暮らすなんて嫌でしょう。
だからこそ、私は現世で、ウォーミングアップとしてまず心の優しさ温かさ美しさを、といつも呼びかけているのです。
そう、未来永劫(みらいえいごう)、この世でも平和で安らかで美しく生きていくために…。
『天声美語』講談社
「生まれる前にあの世で自分でプログラミングしてそれを選んで生まれてきた」
と、肚の底から納得できるなら、人生におけるすべての嫌な事や面倒なこと、つらいことに対して、文句を言ったり嘆(なげ)いたリすることはできない。
なぜなら、「それら問題に遭遇し、それを乗り越える」、というプログラムは誰あろう自分自身で作ったのだから。
このことがわかると、どんなことも、「人のせい」や「まわりのせい」にすることはできない。
人生における「いいこと」も「悪いこと」もすべて自分にとって必要なジャストのタイミングで起こる。
これは人との出会いも一緒だ。
森信三先生はそれを、「人間は出逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬遅からず、一瞬早からず」と言った。
我々は、「この地球に修業しにきている」。
修業とは、生まれたときよりも、少しでもましな人間になってあの世にいくことであり、人間性を磨くこと。
この地球での修業を真剣に楽しみたい。 |
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