2017.4.13 |
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感謝する習慣の恩恵 |
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ロバート・A・エモンズ氏の心に響く言葉より…
感謝の気持ちは、心、からだ、社会に、数え切れないほどの恩恵をもたらします。
近年の多くの研究によって、健康や幸福への効果が確認されています。
それらの臨床試験、実験、大規模なアンケートからは、ありがとうの習慣はあきらかに効果をもたらし、しかもその効果は持続することがわかっています。
■医療関係の仕事に就く人々に、感謝の気持ちを2週間にわたって日記に綴ってもらったところ、ストレスや鬱(うつ)が減り、その効果が持続しているという回答が、それぞれ28%と16%に上がった。
■ありがとうの習慣がある人は、そうでない人とくらべてストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が23%少ない。
■感謝の気持ちを記録すると脂肪の摂取量が25%も少ない。
■自殺未遂による入院患者が感謝の思いを伝える手紙を書いたところ、88%が「夢も希望もない」という状態から少し立ち直り、94%が以前よりも楽観的になった。
■ありがとうの効果によって、慢性的な痛みを抱える人(その76%は不眠症にも悩んでいた)の睡眠の質が10%改善し、気分の落ち込みが19%軽減した。
ありがとうの習慣を身に付けると、感情をコントロールできるようになり、ひいては、からだにもよい効果がおよびます。
これを治療法として見た場合、少ない費用ですぐに効果が上がり、誰でも利用できるという利点があります。
これまでのところ、悪い副作用は見つかっていません。
もちろん、感謝の気持ちだけですべてが解決するわけではありませんが、従来の療法の効果を著しく高めることができるのです。
ありがとうの恩恵は、ほかにもあります。
そのうちのごく一部を紹介すると、自尊心や意志力、よい人間関係、深い精神性、高い創造力などが得られ、スポーツや勉学の成果も向上します。
このように、感謝の精神は、幅広い効果をもたらすので、「優れた資質の典型」とされているのも当然でしょう。
それはまた、自分、他人、世の中のよい面を伸ばすことにつながり、癒しや励ましを後押しし、人生の新たな扉を開いてくれるともいわれています。
『ありがとうの小さな練習帳 ―幸せを招き寄せる感謝のレッスン26』プレジデント社
五日市剛氏の素敵な言葉がある。
『いつも、心から「幸せだなぁ」と感じられる人には、ある共通項があります。
なんだと思いますか。
それは、「たくさん感謝している」ということです。
幸せなことがあるから、感謝しているのではありません。
感謝しているから、「幸せだなぁ」と感じられるんですね』
幸せなことや、嬉しいことがあるから感謝するのではない。
普段から「感謝する習慣」があるから、他の人が見過ごしてしまうような、ほんの小さなことにも感謝できる。
もっと言うなら、大多数の人が不幸だと思うようなことの中にも、感謝のタネを見つけることができる。
感謝する習慣を身に付けたい。 |
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