2017.4.7 |
|
「喜び」を伝えるチカラ |
|
|
伊庭正康氏の心に響く言葉より…
私は京都育ちなので、関西人ではあるが、関西を手放しに褒めようとは思わない。
電車の中は騒がしいし、値引きを強要するし、タクシーに乗った際は、なぜかラジオから演歌が流れているし、タバコ臭いことも多い。
一言でいうと、色々なことでケジメがない。
ただ、感心することもある。
特に思うのが、仕事をもらう「喜び」を伝えるチカラだ。
たとえば、タクシーに乗ったときだ。
たとえ、車内の中がタバコ臭くても、「よっしゃ、新幹線に間に合うように頑張るわ!」と言ってくれたりするし、信号にひっかかった時は、「なんでやねん!」とまでイラついてくれたりする。
結局は、それほど変わらないのだが、心地よく、「おおきに」と言って降りることになる。
単純に気持ちがいい。
この人にお願いしてよかった、と思う瞬間だ。
もちろんここまででなくとも、仕事をもらう「喜び」を伝えるチカラは、ビジネスにおいては絶対に武器になる。
では、どうしたら「喜び」を伝えられるのだろうか?
私は「ぜひ」という言葉をよく使うようにしている。
「来月にお会いしましょう」とメールが来たら、あなたならどう返すだろうか。
「承知しました」と伝えるだけでは物足りない。
私ならこう返す。
「承知しました。ぜひ、よろしくお願いします!」
このように“ぜひ”をつけることで、前のめりな「喜び」は伝わる。
さて、首尾よく日程が決まって、ご飯を食べることになったとしよう。
ここで、「焼肉などは苦手ではないですか?」とメールが来たら、あなたはどう答えるだろうか。
ここで、「大丈夫です」とだけ答えるのは、いただけない。
「大好きです!ぜひ、よろしくお願いします」と快諾の言葉で返すべきだ。
ぜひ、と一言を添えるだけで、声をかけた人は、「この人に声をかけてよかった」と思うものである。
『「口ぐせ」は仕事で最強の武器になる!』ぱる出版
「伝わらなかったら、それはないのと同じ」、とよく言われる。
どんなに素晴らしい商品でも、それがお客様に伝わらなければ、それはこの世にないのと一緒。
また、どんなに相手に感謝していても、それが相手に伝わっていなければ、感謝していないのと同じことになる。
相手やまわりに伝えるチカラは大事だ。
それは、言葉のチカラ。
喜びを伝えるなら、「ぜひ!」、「やった!」、「最高!」、「夢みたい!」、「もう、うれしすぎる!」等々。
「喜び」を伝える言葉を一言添えたい。 |
|