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2017.2.16

神さまと人の関係は親子関係に似ている


小林正観さんの心に響く言葉より…

私たち人間の親子というのは、親が子供に対して何かをしてあげるときに、見返りや報酬がなくてもしてあげますね。

それが親子というものですね。

親は、見返りや報酬を一切期待しないで、自分の子供であったら、いくらでもしてあげます。

でも、この子供が「なんでもしてもらうことが当たり前で当然なんだ」とずーっと思い続けて、そうした態度を見せ続けていると、親はむなしさや悲しさ、疲れを感じるようになります。

ところが、もしこの子供が「ありがとう」という言葉を一言でも言ってくれると、それまでの疲れが全部吹っ飛ぶだけではなくて、むなしさが全部吹っ飛ぶだけではなくて「もっとしてあげよう」と意欲が湧きますよね。

仮にこの子供が「ありがとう」を言うに当たって、心がまったくこもっていなくて、とりあえず口先だけで「ありがとう」と言うだけでも、親はいい顔をして元気になります。

「もっとやってくれる」と、たとえ下心、邪心、損得勘定で子供が言ったとしても、親はそれを全部わかっていて、口先だけで言われた「ありがとう」に対してさえも、「もっとやってあげよう」と気力がわいてきます。

そのような親子関係が人間の中にはつくられています。

なぜでしょう。

人間の親子関係そのものが、神さまと人との関係なのではないでしょうか。

人間の親子関係は、神さまと人との関係の見本として、私たち人間生活の中に組み込んで、神さまが示していたのではないでしょうか。

神さまは人に対してシャワーの如く、好意や善意の雨を降らせています。

見返りや報酬が返ってこなくてもかまわない。

いくらやってあげてもいい。

しかも、それが当たり前なのです。

でも、全部自分の努力でやっている、自分の才能、自分の力によって人生が成り立っているんだ、と思っている人を神さまが上から見ているときには、神さまも疲れやむなしさ、悲しさを感じるかもしれません。

実は、そのことを親子関係を通して見せてくれていたのではないだろうか。

こういうことを事実として伝えるために、親子関係の中にそういうプログラムを組み込んでいたのではないか、と思うのです。

では、私たちは神様に対してどうすればいいのか。

心を込めなくてもいいから「ありがとう」を言っていればどうなりますか。

「ありがとう」を言っていれば、神さまはそれで疲れをものともせず、むなしさも感じなくて、さらにやってあげようという気になるのではないでしょうか。

私たちは、神さまに対して「ありがとう」と言っているだけで、ずっと神さまはやり続けてくれるということなのです。

〈ハイ〉という日本語がありますが、そのもとは“拝(おが)む”という字です。

ハイ(拝)と手を合わせることを言うのです。

それと同じように〈イエス〉っていうのは、“イエス・キリストに誓って”という意味を含みます。

ですから、肯定する言葉というのは、神さまとともに存在しています。

もし、みなさんの中に、辛抱して、人の2倍、3倍の努力をして、その結果として周りの人に対して苛立ったり、トゲトゲしていたり…そういう投げかけをしている人がいるようでしたら、即刻やめたほうがいいです。

努力そのものをやめたほうがいいみたいです。

それよりも、周りの人に対して、ひたすら感謝をすることのほうが、神さまにとって望ましいみたいだ、という結論になったのです。

『なぜ、神さまを信じる人は幸せなのか?』イースト・プレス


心を込めなくてもいいから「ありがとう」と言った方がいい、と小林正観さんはよくいう。

しかし、なかなかこの意味はわかりにくい。

心がこもっていない「ありがとう」は言ってはいけないのではないか、とツイ思ってしまう。

自分の言った言葉、宇宙に投げかけた言葉は、必ず自分に返ってくる。

多く言えば言った分だけ、その回数分だけ返ってくる。

つまり、「ありがとう」と言えば言うほど、ありがとうと言いたくなる現象が宇宙から降ってくるからだ。

逆に、愚痴や悪口、イヤミ、文句や泣き言を言えば言うほど、そういう現象がまた起こる。

「神さまと人と関係は親子関係に似ている」

生きてるだけでありがたい…

ありがとうと感謝の気持ちで毎日を過ごしたい。


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