2017.2.5 |
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よいことをして忘れる |
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渡部昇一氏の心に響く言葉より…
■「親切を与えた人は黙るべし、受けた人は語るべし」(セネカ)
親切をしたことは言わないほうがいい。
親切にされた人は、大いに語るべきである。
与えた親切はどうしても言いたくなるものだが、なるべく抑え、受けた親切はなるべく語りたいと私は思っている。
■同僚が困っている時に助けてやるとか、上司に叱られた同僚がいたら、彼にかわって上司に弁解してやる、といったような貸しが組織の中においては必要です。
そして、そのような貸しが多い人ほど、人望が出ます。
ただその場合、いくら貸しをつくっても、代償を求めない貸しでなければいけない。
取り立てるという意識なしの貸しです。
返したければ返せばいい、というような感じです。
そして代償を求めない貸しを、どんどんつくっていく。
『渡部昇一 一日一言 (知を磨き、運命を高める)』致知出版社
石川洋氏はこう語る(心の杖ことば 笑顔開運・ぱるす出版より)。
「《よいことをして忘れること》
佛教に「忘行」という戒(いまし)めがある。
他のために尽くして忘れるということは、難しいことであるが釈尊は忘れて初めて、よいことになるのであると、教示されている。
「かけた情けは水に流し、受けた恩は石に刻もう」という道歌を知り、身に沁みるものがあった。
受けた恩を石に刻んで、感謝の心を養っていけば自ずから“させていただいて有難う”という心が生まれてくる」
「恩を仇(あだ)で返す」
という言葉がある。
恩を受けた人に対し、感謝するどころか、害を加えるような仕打ちをすることを言う。
それを、「忘恩の徒(と)」という。
受けた恩を忘れる人は、自分にもいつか必ず同じことが起こる。
そうではなくて大事なことは、『よいことをして忘れること』。
かけた情けは水に流し、受けた恩は石に刻む人でありたい。 |
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