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2017.1.27

たしかに景気は悪いし、たしかに景気は回復している


ジム・ドノヴァン氏の心に響く言葉より…

かつて、雑誌の調査で全回答者の22パーセントが「 これからいよいよ大不況が始まる」と答えていた。

その一方で、同じ割合の人たちが「景気は回復しつつある」 と答えていた。

じつは、どちらの見解も正しい。

人材開発の先駆者、故アール・ナイチンゲールが「 心はその人の現時点における支配的な思考の方向に進む」 と言っているとおりだ。

私の言っていることが信じられないなら、 赤という色について考えないようにしてみるといい。

何を考えてもいいが、赤について考えてはいけない。

私のいわんとしていることがおわかりいただけたと思う。

そうするまいと努めながらも、 あなたは自動的に自分の思考に従っているのだ。

大不況が始まる理由を探していれば、いずれ見つかる。

しかし、ポジティブな要素を絶えず探し求め、 状況を好転させるにはどうすればいいかを自問してみよう。

いまは不幸な境遇であっても先行きが明るいことを発見するはずだ。

とはいえ私は、困難な状況が存在することを否定しなさいとか、私の言葉をそのまま鵜呑みにしなさいなどと言っているのではない。

まずは実際に試してみるといい。

自分の経験をもとに自分なりの結論を導き出せるはずだ。

たしかに景気は悪いし、たしかに景気は回復している。

どちらの状況を選ぶかは、自分しだいなのだ。

シンプルなテクニックを試してみよう。

今度、ポジティブとネガティブのどちらにも解釈できる状況に直面したら、「どうして私がこんな目に?」といった気力を喪失するような問いかけはしないこと。

見る角度を変えて「どこかにプラス材料があるのではないか?」「この状況から何を学ぶことができるだろうか?」と自分に問いかけてみよう(心に思い浮かんできた答えを書きとめて、それを日記に記録するといい)。

人生におけるさまざまな出来事が自分にとってどういう意味をもつか、それをコントロールしているのは自分自身だということに気づくだろう。


『何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣 (ディスカヴァー携書)』


日本においては、200年以上続く会社は、3000あり、100年以上続いている会社は10万軒以上にのぼると言われる。

つまり、第一次世界大戦も、第二次世界大戦も、世界大恐慌もくぐりぬけて続いている会社が10万軒以上あるということだ。

我々は、うまくいかないのは、景気や、政府の政策、上司や、配偶者、学歴、天災などのせいにしてしまいがちだ。

だが、しかし、周りがどんな状況になろうと、うまくいっている会社は必ず存在する。

「たしかに景気は悪いし、たしかに景気は回復している」

どちらの状況を選ぶかは、自分しだい。


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