2017.1.19 |
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他人を許し、その幸せを願う |
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ジェームズ・スベンソン氏の心に響く言葉より…
どんなに豊かで、さまざまな恩恵を受けることができる国に暮らしていようとも、人びとの争いが絶えない原因はなんだろうか?
職場や学校、店内、路上など、あらゆる場所でもめごとが発生し、訴訟が日常化しているのは決して健全なことではない。
アメリカの著名な牧師ジェームズ・ムニハン師は、こう指摘している。
「現代社会を蝕(むしば)んでいる最大の病弊は、人を許す能力の欠如である。
人びとは誰かに不当な扱いを受けると、それをずっと根に持って復讐の機会をうかがっているのが現状だ。
しかし、そういう姿勢は精神的な未熟さのなせるわざである」
言いかえれば、ほとんどの場合、人を許すことができないのは、本当の意味で成熟していない証しなのだ。
どんな仕事であれ、独力で成功することは絶対にできない。
成功の秘訣の中で不可欠なのは、人とうまくやっていくことである。
人を許さない人は、この真理をまだ学んでいないし、たいていの場合、成功していない。
人を許すための画期的な方法を紹介しよう。
1.相手の幸せを願う習慣をつける。
「私はあの人を許し、あの人の幸せを願う」と唱えよう。ポジティブな言葉は心に平和をもたらす。
2.相手の長所を見つける。
人はみな、長所を持っている。相手の長所を見つけたら、それに意識を向けよう。敵意は自然に消える。
3.相手を許すことを本人に伝える。
自分を傷つけた人を許せば、自分の寛大さに誇りを持つことができる。しかも、相手の尊敬を得ることができる。
『希望と幸福に満ちた人生の扉をひらく50の法則』ディスカヴァー
他人の不幸や失敗を願って、成功した人はいない。
脳は、発する言葉の人称を選ばないという。
つまり、人の失敗を願っているつもりが、自分のことと勘違いするのが脳の構造。
いつまでも過去にこだわり、許さない人も同じ。
自分のことを、非難したり、罵(ののし)ったり、怒ったり、馬鹿にしていることになる。
これは、人と人のみならず、国と国の関係でも同じ。
「人を許すことができないのは、本当の意味で成熟していない証し」
他人を許し、その幸せを願う人でありたい。 |
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