2016.11.19 |
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まいたタネは必ず生える |
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岡本一志氏の心に響く言葉より…
お釈迦さまは、
「まいたタネは必ず生えるのだよ。
だから、無駄になる苦労は一つもないのだよ。
人によって早く咲くか、遅く咲くかの違いがあるだけだよ」
と教えられています。
世の中で成功したと言われる人でも、遅咲きの苦労人はたくさんいます。
「潜伏(せんぷく)期間30年」として知られる漫談家の綾小路(あやのこうじ)きみまろさんは、18歳の頃に鹿児島から上京し、28歳で漫談家としてデビューしました。
しかし、バーやキャバレーの司会者を務める長い下積み生活が続きます。
デビューからブレイクするまでの間、一人でも多くの人に自分の話を聞いてもらいたいと、奥さんと一緒に自分の漫談をカセットテープに吹き込んで、高速道路のサービスエリアで中高年層にひたすら配りまくったそうです。
その数は数千本ともいわれます。
サービスエリアの係員から「勝手に商売しないでください」と注意を受けると、「商売ではありません。タダで配っているんです」と言って配り続けたそうです。
必ず芽が出て花が咲くことを信じてのタネまきでした。
そのうち、無料で配られたテープをバスガイドさんが観光バスの中で流すと大爆笑になり、それが50歳過ぎでの大ブレイクにつながったのです。
潜伏期間30年のタネまきが花開いて、「中高年のアイドル」といわれるほどの人気を誇っています。
春になると、満開の花を咲かせる桜も、冬は枯れ木のように花一つ、つけていません。
春の陽気という「縁」がまだ来ていないからです。
ところが枯れ木のようだった木も、温かい日差しに触れると一斉に花を咲かせます。
世の中には遅咲きであっても、見事な花を咲かせる人がたくさんいます。
遅咲き早咲きの違いはあっても、まいたタネは必ず生えるからです。
一生懸命、頑張ってきたことは、その人に必ずタネとなって蓄えられています。
頑張っているのに、なかなか結果が出ない時は、まだ発芽させる春の日差しがやってきていないのです。
焦らず、慌てず、花を咲かせる暖かい日が差すのを待てばいいのです。
『幸せのタネをまくと、幸せの花が咲く』1万年堂出版
「何も咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」
マラソンの高橋尚子選手が、恩師から贈られた言葉として、座右の銘にしていたものだ。
「努力は裏切らない」という言葉があるが、間違った努力だったらそれは成就しない。
京セラの稲盛和夫氏はそれを、「人生の方程式」と言っている。
人生の方程式とは、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」で表されるという。
考え方とは、方向性のことだ。
正しい方向なのか、間違った方向なのか。
それに熱意という努力が入ってくる。
寒い冬の日は、しっかりと下へ、下へと根をはる。
見えないところ、目立たないところで、コツコツと努力を重ねる。
まいたタネは必ず生える |
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