2016.11.14 |
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素敵なこと、素晴らしいことを探す旅 |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
あるとき、旅行をして帰ってきた人に、「どうでした?」と旅の様子を訊ねたところ、10ほど挙げた感想のうち、「紅葉がきれいだった」というほかの9つすべて「人がいなくて寂しかった」「怖かった」「雨で楽しくなかった」「寒かった」「入った店がつまらなかった」などというものでした。
せっかくの休みに、お金と時間をかけて旅してきたのです。
もう少し楽しい印象を自分で探すことができたら、この人の旅はもっと楽しく素晴らしいものになったに違いありません。
「最近感じたことを書きなさい」「5分ほど話しなさい」というテーマを与えられたとき、悪口や文句、非難、批判、不平不満などは書きやすいし、言いやすいと言われています。
私は旅行関係の原稿を書くのが仕事ですが、もしスランプになって原稿が書けなくなったら、最後の最後の手段として、旅先であった不快なことについてなら何百枚でも書けそうな気がします(笑)。
社会に対しても人間関係に対しても、粗さがしをするのは簡単です。
けれども旅するときに多くの時間と費用をかけるように、私たちは人生の中で、時間と労力を使って長い“旅”をしているのです。
粗さがしをするためにこの世に生を受けたわけではありません。
素敵なこと、素晴らしいことを探すために、多くの時間と労力を使いたいものです。
それを見つけることを感動と呼ぶのです。
アメリカは多民族国家で、混血の人も多いのですが、混血を意味する英語は従来「ハーフ(半分)」でした。
それが一部の教育者を中心に、「ダブル(両方)」と呼ぶことが広がっているそうです。
「半分ずつか、両方をもっているか」
そういう日常的なことからも視点を変えていくことが、肯定的な目を培(つちか)うこになるのでしょう。
『22世紀への伝言』廣済堂出版
イタリアの政治家、パルミロ・トリアッティの、「われらは遠くからきた。そして、遠くまでいくのだ」という言葉がある。
我々は太古の昔から、何代にもわたって現在まで生きてきた。
そして、これからも長い旅を続ける。
だからこそ、素敵なことや素晴らしいことを探す旅にしなければ、あまりにもったいない。
「終着点は重要じゃない。旅の途中でどれだけ楽しいことをやり遂げているかが大事なんだ」(スティーブ・ジョブズ)
どれだけ楽しいことをやり遂げているか、どれだけ楽しいことを見つけているのか、どれだけ面白がっているか。
人生が、素敵なこと、素晴らしいことを探す旅であったら素敵だ。 |
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