2016.10.12 |
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反対する人は首をかけて反対しているのか |
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山田洋次氏の心に響く言葉より…
《ぼくはやると言った以上、失敗したら責任をとるつもりでいる。 反対する人は首をかけて反対しているのか。》山田洋次
「男はつらいよ」が、企画段階では猛反対されていたとはビックリだが、映画を実現させたのは監督の情熱だった。
「最初、あの企画は会社に猛反対されました。
あまりに物語が単純すぎる、変な男が失恋しただけの話じゃないかって。
しかしぼくは何かできるような気がして、粘ったわけです。
城戸さん(四郎・会長)が健在の頃で、最終的には会長室で反対する各担当の重役なんかと対決する破目になっちゃった。
ぼくはのるかそるかだとハラをくくって『反対する方が楽なんだ。潰しちゃえば何も結果が出ない。ぼくはやるといった以上、失敗したら責任をとるもりでいる。反対する人は首をかけて反対しているのか』と開き直ったんですよ。
それを聞いていた城戸さんは、苦笑いして『まぁやれよ、もういい』といわれました。
そんなわけで、第一回目は冷たい目で見られながらもつくったんですが、封切ったらワーッと客が来たんで、もう一回やってくれないか、みたいなことになって…。
以後は、盆と正月に10年以上続いているんですよね」
『君に100の成功を贈る』経済界
何か新しいことをやろうとするとき、きまって反対する人がいる。
新しいことをやろうとする人はプレーヤーで、反対する人は観客。
観客は、空調のきいた部屋で、テレビの前に座り、お茶でも飲みながら、無責任に批判する。
しかし、プレーヤーはフィールドで、灼熱の太陽の下、必死の汗を流し、倒れる寸前まで走り回る。
「やってみなはれ」と言ったのはサントリーの佐治敬三。
真のトップなら、挑戦してダメならオレが骨を拾ってやるという。
そして、まわりの批判者たちに対し、「やらしてみなはれ」という。
多くの批判者は、新しいことに対し、自分の首もかけずに、雰囲気や成り行きで反対する。
新たに挑戦することが、今ほど必要な時代はない。 |
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