2016.10.6 |
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進化のステージ |
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医師、吉岡秀人氏の心に響く言葉より…
“進歩”ではなく、“進化”するまで続けることが大切だ。
僕たちは、物事を継続的にやると進歩する。
たとえば、テニスでも、サーブを打ったり、ラリーを繰り返したりと、努力しているうちに、ゆっくりと実力は上がっていく。
これが“進歩”だ。
だけど“進化”とは、そういうものじゃない。
テニスでいうなら、ある日突然、相手のコートの中にボールが入り始める段階のことだ。
それまでは何回やっても、相手のコートの中にボールが入らなかったのが、相手のコートにバンバン入るようになる瞬間。
それは、次元が変わった瞬間。
この次元が変わることを、進化という。
たとえば、語学をいくらやっても、なかなかものにならなかったとしよう。
言い回しのフレーズを覚えたり、単語を覚えてきたけど、なかなか喋れるようにならない。
でも、あるときから何かわからないけど、急に喋れるようになったり、急にコミュニケーションができるようになったりする。
そういうのが進化だ。
僕たちも日常生活の中で、何度も経験していることだろう。
なかなか成果を出せない、努力が実りを結ばないという時期をずっと過ごしていたけれど、それがある日突然急に、それまでの不振が嘘だったかのように、ドッと成果が出てきたり、苦もなくできるようになったりする。
物事には、そういう「進化」の段階がある。
この進化のステージに到達するためには、行動を積み重ねるしかない。
進化の瞬間は、偶然にはやってこない。
一週間眠り続けたら、急にできるようになるわけではないのだ。
『タフに生きる言葉: 世界を駆けめぐる医師が贈る50の熱いメッセージ (王様文庫)』
「進化」するには継続が必要だ。
継続してこなかった人が、ある日突然進化した、などいう話は聞いたことがない。
「物事にはシンギュラーポイントと呼ばれる特異点があります。
大したことではないと思って少しずつ積み重ねてきたことが、ある時パッと現れる。
いいほうにも現れます」(伊與田覺)
少しずつ積み重ねてきたことは、いいほうにも悪いほうにも現れる。
良きことの積み重ねで起きた変化のことを「進化」という。
その反対は、「退化」。
行動を積み重ね、進化のステージに到達する人でありたい。 |
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