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2016.10.1

感謝の気持ちを高めるには

明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…

ビジネスの世界でも「運」はひじょうに大きな関心事です。

流れの悪さをただ静かに受け入れていたら、商売はうまくいかなくなります。

商売とは大きな海を航海していくようなものです。

大きな経済という海の中で自分の会社や仕事がどうなっていくのかを考えながらコントロールしていくのが、ビジネスの世界における「運」への考え方です。

私は商家の家訓の研究をしていたことがあるのですが、家訓で一番多いのは「神仏を大事にしなさい」ということです。

これは武家でもある程度は言われていますが、とくに商家の場合は、感謝の気持ちを持たないと、商売が成り立たなくなってしまいます。

まずは神仏を拝んで、自分自身を謙虚に保ち、感謝の気持ちを忘れないように、と戒めています。

商家の家訓で二番目に多いのは「自分のためではなく、利他の心で動きなさい」ということです。

自分だけがもうかって、お客様が損をするというのではなくて、自分がちょっと損したな、と思うぐらいがちょうどいい、という教えです。

近江商人の考え方がこれです。

「売りて悔やむ事、商人の極意」だと近江商人の家訓には書かれています。

損得に迷わず、人が望んでいる時には、さっさと売るということです。

なぜかというと、相手はその値段で買えたことを喜ぶからです。

お客さまが喜ぶことで、商売がうまくいく。

結果的にみんなが得をするやり方をすると、「あの店はいつもお客さんがいっぱいだ」とか「いい仕入先がついている」と言われ、はたから見ても「運」がよくなっていきます。

『運の教科書: 「うまくいく人」はこう考える (単行本)』筑摩書店


感謝の気持ちを高めるのに一番いい方法が、神仏を大事にすること。

ことあるごとに、お墓参りをしたり、神社に参詣(さんけい)する。

お墓や仏壇、神社や神棚は、お願いをするところではなく、お礼を言い、感謝の気持ちをあらわすところだからだ。

毎朝、神棚や仏壇に向かって手を合わせれば、連綿と続くご先祖様や八百万の神さまのことを思い、謙虚な気持ちになる。

感謝すればするほど、謙虚になる。

逆に、神仏の存在を否定するなら、不遜(ふそん)、傲慢(ごうまん)になっていく。

運を高めるには…

神仏を大事にし、利他の心を持つこと。



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