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2016.9.7

「祓い」と「言霊」


大野靖志氏の心に響く言葉より…

「和の成功法則」を構成する大きな柱が「祓(はら)い」です。

祓いというと、すぐ思い浮かぶのは神社で受ける「お祓い」でしょう。

神社の拝殿でお祓いをしていただくと、すがすがしくありがたい気分になります。

これは、神職の祝詞(のりと)によって、あなたの古いエネルギーが祓われたからです。

「神道は、祓いに始まり、祓いに終わる」というように、祓いの大切さは語っても語りきれません。

祓いは、負のエネルギーを祓うだけではありません。

うれしかったことやよかったことなど、起きていることすべてを祓い清めます。

プラスもマイナスもすべてゼロにして、その瞬間を祓いつづける。

これが、本来の祓いです。

なぜ、プラスもマイナスも祓うのか。

その目的は、まず自分自身をクリアにすること。

言い換えれば、自分をまず真っ白なキャンバスのような状態にすることです。

そのキャンバスに、思い通りの「絵」を描くためです。

自分の願望を実現しようと思ったときは、まず心の中にあるものをすべて祓わなければなりません。

これが鉄則です。

すべてを祓ったうえで、現実を創造するためのブースター(増幅器)となるのが、言葉の力「言霊(ことだま)」です。

これが、「和の成功法則」を支える2番目の柱となります。

この「言霊」は、日本最古の歌集『万葉集』の中にすでに登場しています。

万葉集の中で、山上憶良(やまのうえのおくら)は「日本は“言霊の幸(さき)わう国”だと神代より言い伝えられてきた」と詠(よ)みました。

“言霊の幸わう国”とは、言霊によって成り立つ国という意味です。

われわれ日本人は古くから、言葉には力があると感覚的に知っていたのです。

また、言霊の力を端的に表す有名な実験を、ご存じの方も多いかもしれません。

同じ植物を2鉢用意して、「かわいいね」「ありがとう」などの肯定的な言葉と、「バカ」「枯れてしまえ」などの否定的な言葉をそれぞれにかけると、肯定的な言葉をかけたほうの鉢がよく育つというものです。


『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』サンマーク出版

こんな話がある。

「南太平洋ソロモン諸島には、木を伐(き)るのに何とも不思議な風習がある。

木があまりにも大きくて斧では歯が立たないと、原住民たちは怒鳴りつけてその木を倒すのである。

特殊な能力を持った樵(きこり)たちが夜明けにそっと木に忍び寄り、いきなり声の限りにわめき立てる。

これを三十日にわたって毎朝欠かさずに続けると、木は次第に衰えて、ついには倒れてしまう。

怒鳴り声が木の精を殺すのだ。原住民の話によれば、これで倒れない木はないという」(「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」・河出書房新社)

怒鳴り声で大木も倒れるという。

人間に対してなら、もっとダメージは多いはずだ。

毎日祓いをして、心を真(ま)っ新(さら)にする。

そして、良き言葉を使う。

「ありがとう」「ツイてる」「うれしい」「楽しい」「感謝してます」「しあわせ」…

「祓い」と「言霊」を大事にしたい。


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