2016.8.4 |
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人は生まれて、生きて、死ぬ |
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名言ハンター、大山くまお氏の心に響く言葉より…
みなさんは「夢」ってありますか?
「夢を持つことは大切だ」と言う人が大勢います。
「信じて努力すれば、いつか夢は叶う」と言う人もいます。
プロ野球の選手になりたい、お花屋さんになりたい、マンガ家になりたい、歌手になりたい…。
子どもの頃は夢がたくさんありました。
では、大人になった今はどうでしょう?
まだ子どもの頃の夢を追いかけてますか?
夢なんて見ていられませんか?
そんな自分にがっかりしていませんか?
それにしても、そもそも夢って大切なんでしょうかね?
夢なんか不要だと唱える急先鋒が、タモリさんです。
冒頭の言葉は、自身が出演した番組でのものです。
タモリさんはほかにも、夢について、
「夢や目標がないと生きていけないようじゃ人間終わり」
「夢があるから絶望があるわけですから」
などと語っています。
夢を持ち、夢は叶うものだと思って必死に努力する。
でも、実際はほとんどの夢が叶わずに終わります。
でも、やみくもに「夢は大切だ」「夢は叶う」と思い込んでいると、挫折したときには絶望しか残されません。
タモリさんは「なるようにしかならない」「なんとか生き延びるっていうことが最優先」とも語っています。
夢に執着せず、現状を肯定するのがタモリさんの生き方です。
「夢をもて、目的をもて、やれば出来る
こんな言葉に騙されるな、何も無くていいんだ
人は生まれて、生きて、死ぬ
これだけでたいしたもんだ」(ビートたけし)
もう一人のお笑の雄、ビートたけしさんの言葉を。
著書『僕は馬鹿になった』に収められている「騙されるな」という詩の一説です。
たけしさんの言葉は、驚くほどタモリさんの言葉と通じ合っています。
毎日必死に働いたり、食事をしたり、風呂に入ったり、洗濯したり、掃除したり、子どもの面倒を見たりして、くたびれて寝る。
次の朝には、また会社に出かけたり、子どもを送り出したりする。
それだけでも十分「たいしたもの」なのです。
立派な夢を持っているから、夢を叶えたから偉いというわけではありません。
『「がんばれ! 」でがんばれない人のための“意外"な名言集』ワニブックス
小林正観さんは、「頼まれごとの人生」をおくることが最上の人生だという。
人から頼まれたことを次々と、淡々と、自分の評価や評論をまじえずに、言われた通りにこなしていくこと。
もちろん、無理はせずに自然体でだ。
すると、やがて自分の使命が少しずつ分かってくるという。
「運」も「縁」も、他人が運んできてくれるもの。
自分から求めた途端に運は落ちてくる。
頼まれごとも同じ。
また、大事なのは、人から「お願いされやすい」、「頼まれやすい」人柄であるかどうか、ということ。
自分の気にそまないことだとすぐに顔に出るような人には「頼まれごと」はやってこない。
まず、自分を磨き魅了ある人になること。
夢を見るのもいいが、ほとんどの人の夢は、自分の私欲を満たすための独善的な夢が多い。
100億円を売り上げたいとか、何百店の店を持ちたいとか。
そんな夢は、ほとんどの社員やスタッフたちにとっては、ちっとも楽しくない。
「人は生まれて、生きて、死ぬ。これだけでたいしたもんだ」
目の前の一事に淡々と取り組む人は偉大だ。 |
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