2016.7.11 |
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マグロ船の船長の仕事 |
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西沢泰生氏の心に響く言葉より…
マグロの鮮度を維持する薬の開発に携わっていたある会社員。
会社から、ある日突然、「マグロ船に乗ってマグロのことを知ってこい」と、理不尽な業務命令を受けてしまいます。
これは、その会社員が目撃した話。
マグロ船の仕事は非常にハード。
遠洋の漁場に着いたら、1日17時間の肉体労働が20日続くことも…。
1人でも多く人手が欲しいところですが、船長はこの漁に参加しません。
「偉いから」ではありません。
実はもっと重要な任務があるのです。
それは…
「無線で他のマグロ船に連絡して、マグロの群れがいる場所の情報交換を行う」
あなた今、「えっ、他のマグロ船が、マグロの群れの場所を教えてくれるの?」って思いましたね。
意外にも、これが教えてくれるのだそうです。
実はマグロ船同士は、こうした漁場の情報を惜しげもなく頻繁に交換し合うとのこと。
海に出たら「持ちつ持たれつ」。
助け合うのが当たり前。
そんなふうに考えるのですね。
しかし、中にはそうした情報のやり取りを無視する漁船もあるそうです。
自分たちがせっかく見つけた漁場は他の船には教えない。
それどころか、ウソの情報を流して、自分たちが見つけた漁場から遠ざけようとする…。
確かにそうすれば、一時的には漁場を独占できます。
でも、そうした船は、他の漁船からよい情報をもらえなくなって、トータルすると結局、漁獲量は減っていくのだそうです…。
世の中、うまくできています。
人は、どんなに強い人でも、頭のいい人でも、1人では生きていけません。
ましてやマグロ船のように、大海原など自然に挑む時、人は無力です。
だから助け合いが必要なのです。
■「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる」(相田みつを)
■天国と地獄の違い。亡者たちが、ご馳走を前に、長〜いおハシを手にして食べることができず、嘆き悲しむのが地獄。亡者たちが、ご馳走を前に、長〜いおハシでお互いの口に食べ物を運び、ニコニコ笑っているのが天国。
まったく同じ場所が、助け合いの精神があるかないかで、天国にも地獄にもなる。その差は紙一重でしかありません。
《助け合えば天国、いがみ合えば地獄》
『読むだけでポジティブになれる超一流の人のちょっと深い話』アスコム
「今より上のレベルに行こうと思ったら、いま知っていることをまわりの人に伝えるんだよ」
と、斎藤一人さんは言う。
得になる情報や知識を出し惜しみして、独り占めしようとする人は、ケチ臭いし、貧乏くさい。
ケチ臭い人はケチになり、貧乏くさい人は貧乏になる。
そして、決して豊かにはなれない。
知識や情報は、出さなければ、新しいものは入ってこない。
引き出しを空にするから、入ってくる。
知っていることを、出し惜しみしない人でありたい。 |
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