2016.7.3 |
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ポジティブな思い込み |
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ジャック・キャンフィールド氏の心に響く言葉より…
20歳のルーベン・ゴンザレスがリュージュの技術を磨くためにニューヨークのオリンピック・トレーニングセンターを訪れたとき、彼の夢を信じてくれたヒューストンの実業家クレイグの名刺が財布の中に入っていました。
リュージュは氷とコンクリートでできたコースを時速100キロ以上の猛スピードで滑り降りる、過酷な競技です。
ほぼ全員が少なくとも一度は骨折し、最初の数ヶ月で10人中9人がやめます。
しかし、彼には夢と情熱があり、故郷にいるクレイグの支えがありました。
ルーベンは初日のトレーニングを終えて部屋に戻り、クレイグに電話をして、「この練習はきついから、こんなのはやめる」と弱音を吐きました。
するとクレイグは、「鏡の前に立って、『どんなにつらくても必ず成功する』と言え!」と言ったのです。
ルーベンが疑問を呈すると、クレイグは言いました。
「とにかく言うとおりにしろ」
ルーベンは言われるままに鏡の前に立って「どんなにつらくても必ず成功する」と言いました。
最初は違和感がありましたが、それを大きな声で5回ほど繰り返すと元気になってきました。
そして10回ほど繰り返すうちに真剣になって「何があっても成功してみせる。怪我はすぐに治る。僕は必ずオリンピック選手になる」と自分に言い聞かせていました。
怖いことから逃げずに正面から自分と向き合うと、自信がわいてきます。
ルーベンが友人から教わった方法は効果抜群でした。
その後、ルーベン・ゴンザレスはリュージュのアメリカ代表として3度の冬季オリンピックに出場しました。
《成功の大きさは、信念の大きさによって決定される。小さな目標を信じれば、小さな業績しか期待できない。大きな目標を信じれば、大きな成功をおさめることができる(デービッド・シュワルツ/ジョージア州立大学教授)》
『あなたの潜在能力を引き出す20の原則と54の名言』ディスカヴァー
同書の中にこんな話が紹介されていた。
「数年前、テキサス州の医師団が複数の患者を対象に、膝の治療法の効果を比較しました。
具体的には、@関節を削る、A関節を洗浄する、Bとくに何もしない、の3つです。
Bの「とくに何もしない」治療の最中、医師団は患者たちに麻酔をし、膝に3か所の「手術痕」をつくりました。
すると2年後、その患者たちは実際に治療を受けた患者たちと同じ効果を得たと報告したのです。
彼らの脳は、手術が膝をよくしてくれると予想し、手術を受けていないのに実際にそういう結果を得たのです」
信念や思い込みの力は偉大だ。
人間は自分が思った通りの人間になるからだ。
できると思えばできるし、できないと思えば永久にできない。
ポジティブな思い込みはとても大事だ。 |
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