2016.6.29 |
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才能は天才だけのものではない |
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本田健氏の心に響く言葉より…
私たちのほとんどが、「自分にはたいして才能がない」と思って生活しています。
そして、本当はもっとおもしろい生活ができるのに、潜在的な力をほとんど発揮しないまま、ありきたりの生活を送っています。
なぜなら、「誇れるような才能もないし、活躍できるはずがない」と信じているからです。
それは、「才能は天才だけのものだ」という思い込みからきています。
たとえば、野球やサッカーのプロ選手になるとか、歌手になるなど、特殊なものが才能だと思い込んでいます。
こうした1つだけずば抜けた才能を持っている人は、実はとても少なく、単一の才能だけで勝負できる人は、人口の0.01%ぐらいしかいません。
彼らは、いわゆる「天才」といわれる人たちです。
日本で野球のプレー人口は700万人とも言われていますが、プロ野球選手は1000人ほどしかいません。
その数字が割合としてどれだけ少ないかわかるでしょう。
野球関連で生活している人はその10倍はいるかもしれませんが、それでも少数です。
このようなことから、多くの人が「天才的な才能がない自分には、楽しく生きるなんて無理だ」と勝手に思い込んでいますが、それは、とてももったいない誤解です。
では、ごく普通の人には、どんな才能があって、どう使えばいいのでしょうか?
すべての人が、複数の才能をユニークな組み合わせで持っています。
それを上手に生かして、使えばいいのです。
そして、それは決して難しくありません。
たとえば、パーティの2次会を仕切る才能、人前で上手に話す才能、料理をつくる才能、整理整頓をする才能だったりします。
これだと、ぐっと敷居が下がりましたね。
でも、そういった才能は、それだけでは「社会的評価はほぼゼロ」かもしれません。
たとえば、「あの人はおもしろいね」とか、「君がいると、宴会が盛り上がるよ」「あの子がいると空気が和む」「机がきれいで気持ちいい」というプラスの評価にはなるのですが、それがボーナスに跳ね返ることは、おそらくないでしょう。
それは、「スマイル0円」と同じようなものです。
しかし、本来持っている才能が、現時点でそれだけでは経済的に価値がないからといって、あなたに才能がないわけではありません。
才能を使って自分らしく生きている人たちは何百万人もいます。
これだと、何十人かに1人の確率になってきます。
彼らは、たとえば、パーティ好きの普通のおじさんかもしれません。
でも、保険の世界ではトップ1%に入る業績を誇る、凄腕のセールスパーソンだったりします。
といっても、セールス能力が高いわけではなく、パーティをして人を惹きつける才能、親身に相談に乗ってあげる才能、人に好かれる才能を生かしているだけで、ほとんど営業らしい営業もせずに、何千万もの収入を得ていたりするのです。
日常的にやっているのは、友人たちとのバス旅行やパワースポット巡り、テニスやバーベキュー大会を企画することです。
人生を心から楽しんでいる彼の人柄に惹かれて、お客さんが次から次に紹介でやってくるのです。
これだと、天才的な才能は必要ありません。
ありきたりの才能がかけ算されているだけで、それぐらいの才能を持っている人はたくさんいるのではないでしょうか。
彼らは、テレビに出たり、雑誌に特集されるような有名人でもありませんが、心から人生を楽しんでいて、才能をフルに使って生きている実感もあります。
外見も、知能指数も、経歴も、それほどすごいわけではありませんが、普通とは全然違う人生を生きているのです。
『自分の才能の見つけ方』フォレスト出版
新しいアイデアも、商品開発も、また面白い人生の生き方も同じだが、独創性のある発想は今あるものの組み合わせでできてきる。
それが意外な組み合わせであればあるほど「独創的」、ということになる。
独創性とは、異質な組み合わせによって決まる。
それは、普段見慣れたものから、見慣れないものをつくる作業だ。
才能の組み合わせも同様で、一つ一つは誰もが持っているような普通の才能だとしても、それが二つ、三つと組み合わされるとオリジナルなものとなる。
「才能は天才だけのものではない」
自分の才能を見つけ出し、それらを組み合わせると楽しい人生が始まる。 |
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