2016.6.12 |
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実行力がアイデア力を決める |
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岬龍一郎氏の心に響く言葉より…
世の中には知識豊富で弁も立つアイデアマンがいる。
だがアイデアは、考えるよりも実行して形にするほうが何十倍も大変なのだ。
すなわち、ものごとは考えるだけではダメで、まずやってみること、そして結果を出すことが重要になる。
いまから40年近く前、千葉県松戸市役所に誕生した「すぐやる課」が与えたインパクトは相当なものだった。
「すぐやる」というネーミングがまずすばらしかった。
「役所にひらがな名はいかがなものか」という反対も強かったが、それを押し切ったのが、マツモトキヨシ創業者で、松戸市長でもあった松本清さんである。
松本さんが「すぐやる課」でねらったのは、第一に住民サービスの充実だが、もう一つは役人の姿勢を変え、「すぐに行動すること」の大切さを植えつけたかったのだと思う。
松本さんはアイデアをつぎつぎと実行に移し、成功も失敗もした。
たとえ失敗でも、最初から「失敗するだろう」と言ってなにもやらないより、ずっといいと考えていた。
「百年考えても、千年考えても、考えてるだけじゃなにも進歩しない。だから、ともかくやろうじゃないか」という言葉が残っている。
世間には新製品や新サービスを見て、「自分でも考えられたのに」などと負け惜しみを言う人がいるが。
そんな人は、アタリ・コンピュータ創業者ノーラン・ブッシュネルのつぎの言葉をかみしめてほしい。
「私と同じようなアイデアを持っていた人はきっといただろう。ただ、私はそれを行動に移し、彼らはそうしなかっただけだ」
いいアイデアなどだれでも考えつく。
実行力がアイデア力を決めるのだ。
まずやってみる。
たとえ失敗に終わっても、それはつぎの成功の糧となる。
2007年に経済同友会代表幹事に就任したリコー会長・桜井正光さんは社長時代、社員に「ファイアー文化」を提唱し、こう行動のあと押しをした。
「ニーズが見えにくい時代には、行動第一でトライ・アンド・エラーを徹底しなくてはいけない」
「ファイアー」は射撃で『撃て』の意味だ。
かつてのようにニーズがはっきりしていた時代は、そこをねらって引き金を引けばよかった。
しかし、ニーズが不透明ないまは、こちらから新しい市場を創出していくことが求められる。
では、新しい市場はどこにあるのか。
それを長々議論しても意味はない。
「だいたいこのあたり」というところに、まず弾を撃ち込んでみる。
つまり、「ファイアー」だ。
大切なのは失敗を恐れることなしに、「まずやってみる」ことである。
『いい言葉は、いい仕事をつくる 成功する人はいつも気高い「言葉の灯」をともしている (PHP文庫)』
「地球は『行動の星』だから、動かないと何も始まらないんだよ」(斎藤一人)
どんなに素晴らしいアイデアがあろうと、それを実行しなければそれは、「絵に描いたモチ」であり、無いのと同じ。
百の説教より一つの実行が、周囲を変え、やがてそれが大きな影響力を持つようになる。
「後ろ姿を見せる」というのは、この行動の大切さを言っている。
「実行力がアイデア力を決める」
口ばかりでなく、実行の人でありたい。 |
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