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2016.6.6

ツイてると言える人

小林正観さんの心に響く言葉より…

いつも「ツイてる、ツイてる」と口にしている人のそばには、明るく、楽しく、元気な人がたくさん集まってきて、「よき仲間」に囲まれるようになります。

反対に愚痴ばかり口にする人のそばには、暗い人ばかり集まってきます。

類は友を呼び、明るい集団はどんどん明るくなり、暗い集団はどんどん暗くなります。

私は、一般的には不幸と呼ばれることも、「ツイてる」と考えるタイプです。

私くらいツイてる人はいないと思っています。

だからこそ、明るく楽しい「よき仲間」の集団の中で生きていけるのです。

「世の中を明るくしてください」と要求する必要はありません。

「ごめんね。私、みなさんよりツキまくっているんだけど」と、自分自身が言っていればいいんです。

そうすれば明るく、元気な人たちが集まってきます。

3年間ほど、私の講演会に参加していた20代の男性がいます。

半年に1度くらいのペースで参加していたので、5、6回でしょうか。

彼は、会うたびに仕事が変わっていて、会うたびに、同じ質問を繰り返しました。

「好きな仕事が見つからない。どんな仕事に就いても楽しくない。アンラッキーだ。どうしたらいいですか…」

20代半ばで「本当に好きな仕事に出合える人」はなかなかいません。

頼まれたことをやり続けるうちに、はじめて好きな仕事に出合えるかもしれないのです。

「喜ばれる存在」になろうとしたら、自分の好き嫌いで物事を選ぶ必要はありません。

もし私が社長なら、何をやっても「気に入らない」と言っている人を雇うことはありません。

愚痴や泣き言ばかりいう人がいると、職場が暗くなるからです。

私が雇うとしたら、「僕、無職なんだけどツイてるんです。こんな楽しいことがありまして…」と明るく話す人。

「ツイてる」と言える人は、「よき仲間」になれるからです。

『もうひとつの幸せ論』ダイヤモンド社


ツイてると言える人は、今の自分を全肯定できる人であり、その上、謙虚な人だ。

つまり、自己肯定感が強くて、しかも謙虚であるということ。

自己肯定感とは、自分はかけがえのない大切な存在だ、と感じる心の感覚。

その反対の自己肯定感の低い人は、自分のことを、「たいしたことない」、とか「つまらない人間だ」というように自己否定する。

自己肯定感が強ければ、「ツイてる」とか「ありがとう」という言葉が素直に出てくる。

ただし、この自己肯定感が強すぎると「鼻持ちならないヤツ」になってしまう。

だからこそ、自己肯定感とともに、謙虚さが必要なのだ。

ツイてる、という言葉には、「おかげさま」という意味が含まれている。

自分の力だけではない、何か大きな力に支えられることによって、「ツイてる」という気持ち。

ある人が評判のレストランに行ったとき、シェフに「ホントにおいしいですね」と言ったところ、ニコリともせず「努力してますから(当然です)」と言われて、がっかりして帰ってきた。

「おかげさま」という気持ちを忘れた人からはツキがなくなる。

「ツイてる」といつでも言える人でありたい。



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