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2016.6.2

幸運を呼び込む方法

リチャード・ワイズマン博士の心に響く言葉より…

フォーチュン誌のインタビューでバフェットは、ビジネスの世界に足を踏み入れたごく最初に、幸運が自分の道を変えたと語っている。

20歳のとき、バフェットはハーバード・ビジネスクールを不合格になった。

彼はすぐに図書館へ行き、ほかに入れそうなビジネススクールを探した。

そのとき初めて、自分が感銘を受けた本を執筆した二人の経営学教授が、コロンビア大学で教えていることを知った。

そのうちの一人は後にバフェットの師となり、ビジネス界で大成功するきっかけをつくってくれた。

バフェットは、「私にとっていちばん幸運だったのは、ハーバードを不合格になったことだ」と語っている。

運が人のキャリアを大きく左右するのは、ビジネス界だけの話ではない。

1979年に映画監督のジョージ・ミラーは、新作『マッドマックス』の主役にふさわしい俳優を探していた。

戦いに疲れて傷ついた、しかしタフな男が理想だった。

オーディション前日の夜、メル・ギブソンという無名のオーストリア人俳優が、通りで3人の酔っ払いに襲われた。

顔をはらし、疲れきったようすでオーデションに現れたギブソンを見た瞬間、ミラーは彼を主役に決めた。

科学の世界で最も知られた幸運は、アレクサンダー・フレミング卿がペニシリンを発見したことだろう。

1920年代に、フレミングはより強力な抗生物質の開発に取り組んでいた。

ペトリ皿と呼ばれる蓋つきの丸いガラス皿で培養したバクテリアを、顕微鏡で観察していたときのことだ。

フレミングはうっかり一つのペトリ皿の蓋をし忘れ、そこにカビの胞子がいくつか落ちた。

そのカビには、偶然、皿のなかのバクテリアを殺す成分を持つ物質が含まれていた。

カビがバクテリアを殺したことに気がついたフレミングは、物質の正体を突き止めようと夢中になった。

そして、ついに問題の抗生物質を発見し、ペニシリンと名づけた。

フレミングの偶然の発見は数えきれない人の命を救い、医学史上、最大の進歩の一つとして高く評価されている。

偶然の出来事や事故は、たびたび科学の進む方向を変え、有名な発見や発明において重要な役割を演じてきた。

ピル(経口避妊薬)、X線、写真、安全ガラス、人工甘味料、マジックテープ、インシュリン、アスピリン…その例は数えきれない。

『運のいい人の法則 (角川文庫)』


ワイズマン博士は、「運のいい人は不運にこだわらない。運のいい人は、過去を引きずらず、未来だけを見つめる」という。

だから、不運を幸運に変える力があるという。

まったく同じ出来事が起こっても、ある人はそれを不運に感じ、ある人は幸運に感じる、ということ。

何か不運な出来事が起きても、それにくよくよせず、今できる最善のことを探し、それをすぐに行動に移せるかどうかだ。

不運を、いつまでも嘆いたり、愚痴を言ったり、誰かのせいにしている人は、先に進むことはできない。

不運な出来事も長い目でみれば、必ず幸運に転じることができる。

今できるベストを尽くし、運を呼び込みたい。



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