2016.5.30 |
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神さまに応援してもらうには |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
お金にかぎらず、人間をはじめ、動物、植物から鉱物にいたるまで、あらゆる物に当てはまる宇宙の法則があります。
それは次のようなこと。
すべての存在は、感謝して大切にされると、その人を応援してくれる。
なぜなら、すべての物には魂が宿っているからです。
毎日使っているコップには、水や飲み物を入れて飲んでもらうという機能があります。
機能とは、誰かの役に立つということ。
落としたりしてこわれないかぎり、コップには飲み物を入れるという機能があります。
電車も自動車も、動いて人を乗せることができるかぎり、機能を果たしている。
生きているのです。
こわれて動かなくなったら、人の役に立たなくなったので、死んだということになります。
そしてその魂たちはみんな、ほかの人たちの役に立ちたいと願っています。
物は言葉をしゃべりませんし、手足もありませんが、つねに誰かの役に立って、喜ばれたいと思っている。
だから、使っている人がその物に「ありがとう」という感謝の念を送り、大切に扱うと、その物は喜んで、その感謝を返そうとします。
大切にしてくれた人を応援するように働いてくれるのです。
毎日使うコップに「愛してる、大好き、ありがとう」と言っていると、その人を応援したと思うようです。
アメリカのメジャーリーグで活躍するイチロー選手は、自分が使う道具を大事にすることで知られています。
グローブやスパイクの手入れは絶対に用具係の人にまかせずに、必ず自分の手で丁寧に手入れをするそうです。
バットも地面に寝かせずにボールが当たる面を上にしておくなど、道具を丁寧に扱うのです。
試合中、ヒットを打って塁に出るときも、けっしてバットを放り投げたりはしません。
ヘッドの部分を地面につけて、やさしくバットを地面に置いて走り出すのです。
以前、このようにバットを投げなかったのは、現役時代の王貞治選手でした。
この人もホームランを打ったときに、バットを静かに地面に倒してから塁に出ていた。
以来、30年ぶりにバットを放り投げない選手として球界に現れたのが、イチロー選手だったのです。
それに対して、ヒットを打つと乱暴に地面にバットをたたきつけて走り出す選手がいます。
外国人選手などで三振に打ち取られると、はらいせにバットを折ってしまう人などもいますし、ピッチャーでも打たれたときにグローブを地面にたたきつける投手をしばしば見かけます。
見ていると、こうした選手で大成した人はいません。
一時期はよい成績をあげて話題になることはありますが、長く続けることはできません。
どうやら、長く活躍しつづける選手とそうでない選手の差は、野球の神さまに応援されるかどうからしい。
イチロー選手はおそらくそのことがよくわかっているのでしょう。
『人生は4つの「おつきあい」』サンマーク出版
ゴルフで、ショットがうまくいかないと、地面にグラブを叩きつける人がたまにいる。
サッカーでも、負けた腹いせにピッチ上にゴミを投げ捨てた外国のチームがあった。
道具と同様に、自分たちの仕事上の聖地を汚す行為は見ていて気持ちがよくない。
日本古来の武道の道場には神棚があり、神前に礼をしてから稽古を始める。
道場に入る時も一礼をしてから入る。
仮に、自分の会社の玄関でゴミをすてたり、トイレを汚したり、ツバを吐いたりしたらどうだろう。
その人は、仕事の神さま、いや、会社の同僚や上司からも応援されることはない。
「すべての存在は、感謝して大切にされると、その人を応援してくれる」
すべての物には魂が宿っている。
すべての物に感謝の気持ちで接したい。 |
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