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2016.5.26

投げかけたものが返ってくる

小林正観さんの心に響く言葉より…

投げかけたものが返ってきます。

投げかけないものは返らないのです。

楽しい話に囲まれたい、楽しい人に囲まれたいと思いながら、自分が不機嫌でいたのでは、それはかないません。

楽しい日々を送りたいのであれば、自分から発するものが常に楽しいものであるほうがいいのです。

楽しい話を発振すれば発振するほど、自分のところに返ってきます。

投げかけを続けると、約3年ほどで自分の周りが変わるように思います。

3年間同じことを続けていくと、3年後にはその投げかけたものの集積に囲まれるようになります。

不機嫌を3年間続けていれば、3年後は不機嫌な人に囲まれます。

楽しい話を3年続けていれば、3年後は楽しい話に囲まれることになります。

イヤな話を3年間続けていれば、3年後はイヤな話ばかりに囲まれることになります。

こんな面白いデータがあります。

子どもにこんな質問をしてみました。

「母親が悲しそうだったら、あなたも悲しくなりますか?」

聞かれた子どもの9割以上が、悲しくなると答えました。

母親が楽しそうだったらあなたも楽しいですか、と聞かれた子どもの9割以上が、私も楽しくなると答えました。

つまり、母親が毎日楽しそうで幸せそうならば、子どももいつも楽しく幸せそうに暮らしていくということです。

いつもニコニコしている母親であれば、子どももいつもニコニコしている。

いつもイライラしている母親ならば、子どももいつもイライラしている。

母親の生き方や考え方が、子どもに投映されます。

子どもをしっかり教育するんだ、しつけをするんだ、ちゃんと子育てをするんだと意気込んで、毎日子どものあら探しをして怒って、悪いところを指摘して説教ばかりしていると、その不機嫌な親とまったく同じように、不機嫌な子どもが育ちます。

母親が教育に熱心であればあるほど、しつけに厳しいほど、子どもは笑顔を失います。

笑顔のない母親には、笑顔のない子どもが育つのです。

逆に教育やしつけにあまり熱心でなくても、いつもニコニコして楽しそうに生きている母親がいるとしましょう。

そうするとその子どもは、母親と同じように、いつもニコニコと楽しそうに生きることになります。

母親が、来る日も来る日も政治の批判、経済の批判、いろんなものを批判して、気に入らないと言い続けたとしましょう。

子どもも同じように、来る日も来る日も、文句を言い続ける子どもになります。

そのように親に見本を見せつけられたからです。

反対に、母親が来る日も来る日も「うたし焼き」の話に終始していたとしましょう。

(う)嬉しい話、(た)楽しい話、(し)幸せな話、(や)役に立つ話、(き)興味深い話を、子どもの目の輝きを見ながら、楽しそうに、嬉しそうに話をしている母親。

そいうことを繰り返していったら、子どももそいう話が好きになります。

子どももそういう話だけをするようになります。

「うたし焼き」の話をずっと繰り返していると、友人が増えていきます。

そういう楽しい話を聞きたがる人は、世の中に多いのです。

『豊かな心で豊かな暮らし (廣済堂文庫)』


親や先生、先輩、上司、商店主、経営者というようなお手本とならなければならない人が、楽しそうに生き生きとして生きていなければ、子どもや生徒、部下たちは、親や先生や先輩たちのようになりたいとか、あとを継ぎたいとは思わない。

子どもや生徒、部下たちに、「つまらない」「不機嫌」「イヤでしかたない」という波動を発振してきたからだ。

世の中のことはすべて、こちらが投げかけたものが返ってくる。

つまり、現在自分に起こっていることは、いいことであれ、悪いことであり、自分がかつて投げかけたものが返ってきているだけ。

「投げかけたものが返ってくる」

いつも、「うたし焼き」の話をして、まわりを喜ばせる人でありたい。



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