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2016.5.12

私を選んでくれてありがとう

小林正観さんの心に響く言葉より…

結婚には、次の「4つのパターン」があります。

@大恋愛結婚

A恋愛結婚

Bお見合い結婚

Cいいなずけ婚

「@大恋愛結婚」と、「A恋愛結婚」の違いは、周囲の反対があったかどうか、です。

親、親戚、上司、同僚などから「絶対に、やめたほうがいい」と反対があった場合を「大恋愛結婚」、反対されずに祝福された場合を「恋愛結婚」といいます。

では、この4パターンの中で、「もっとも離婚率が高い」のは、どのパターンだと思いますか?

一番離婚率が高いのは「大恋愛結婚」、2番目に離婚率が高いのが、「恋愛結婚」、3番目が「お見合い結婚」で、一番低いのが「いいなずけ婚」です。

どうも、「自分の好き嫌い」が入れば入るほど、離婚率は高いようです。

結婚相手は、「自分が、ただひたすら人格を磨くため」に存在しているらしく、好きな人と結婚したからといって、幸せになれるわけではありません。

自分で好きになった人を追いかけて、「ついに妻にした」「ついに夫にした」という結婚は、「意外に別れやすい」と思ってください。

自我を通して結婚した場合は、「自分が中心」にあるため、自分が相手を嫌いになると離婚につながります。

反対に、「結婚してください」と言われた人に対して「はい、わかりました。私を選んでいただいて、ありがとうございます」と手を合わせて感謝した場合は、長続きするようです。

1000組以上の仲人(なこうど)をして、「1組も離婚をしていない」という方がいます。

この方は、「どうやって男女を選んで引き合わせているのか」というブライダル雑誌の取材に、次のように答えていたそうです。

「女性に条件をつける男性も、男性に条件をつける女性も選びません。『相手が女性なら誰でもいい』『相手が男性なら誰でもいい』と考えている男女だけを引き合わせています」

この方の発言には、「結婚の本質」が隠れていると私は思います。

結婚相手が自分に合うか合わないか、ではなく、「自分の問題」だということです。

条件をつけたり、わがままを言ったりしている人は、誰と結婚してもうまくいかないでしょう。

男性運がないのも、女性運がないのも、運がないからではなく、自分が条件を振り回しているからです。

それは、結婚のみならず、すべての人間関係、すべての社会関係でも同じです。

「あーだ」「こーだ」と言わないで、「私を選んでくれてありがとう」という心で生きていくことができたら、親子関係も、夫婦関係も、仕事関係も、ものすごくラクになると思います。

その人間関係の中で「私を選んでくれて、ありがとう」と言えるようになったら、問題が起きることは少なくなるはずです。

『ありがとうの神様』ダイヤモンド社


小林正観さんはこう語る(同書より)。

「『私は誰の世話にもならず、老後もひとりで生きていく』と言った方がおられました。

そういう考え方で生きるのもよいと思いますが、人間は、生きているかぎりまわりに迷惑をかける存在です。だとしたら、

『自分は無力でたいしたものではないのだから、人に迷惑をかけながらでしか生きられない』

と思い、まわりのすべてに感謝し、手を合わせて「ありがとう」と言いながら生きていくほうが、ずっとラクに生きられるような気がします」

我々は、人に限らず、植物や動物に迷惑をかけながら生きている。

食料として多くの動植物を殺傷し、それを食べているからだ。

自分が迷惑をかけて生きている、ということを自覚している人のことを謙虚な人、という。

謙虚な人は相手やまわりに、感謝しながら生きている。

「私が」「私が」という「我(が)」が強い人は、自分中心の「利己の心」で生きている。

「おかげさま」という「下座(げざ)」(下・げ)の心で生きている人には、「利他(りた)の心」と「感謝の心」がある。

「私を選んでくれてありがとう」という感謝の心で生きていきたい。



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