2016.4.29 |
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「まあ、よい」という言葉 |
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心屋仁之助氏の心に響く言葉より…
僕、歴史上の人物のなかで織田信長が好きなんです。
織田信長って、考え方が新しすぎるから、まわりの人に理解されなかった武将です。
戦国時代、信長が思い描いていた未来のことは、その当時の人には先進的すぎて、わからなかったんだと思います。
だから、まわりの人からは「あいつは頭がおかしい」「あいつはバカだ」と、よく言われていたのではないかと。
会ったことがないから、よく知りませんが(笑)。
で、信長の時代にかぎらず、新しいことをやろうとしたり、人と違うことをやろうとすると、まわりは理解してくれなかったりします。
だから、あなたが罪悪感を捨てて、自分らしく、自由に生きようとするときには、理解してもらえなかったり、反発を受けたりするかもしれません。
そんなときに、おすすめしたい手法があります。
それは、次の言葉を言うことです。
「まあ、よい」
この言葉は、罪悪感を蹴散らす言葉になるんです。
たとえば、遅刻してしまったときに、「まあ、よい」。
あるいは、夜中にお菓子を食べてしまったときに、「ま、ま、ま、まあ、よい」と。
言っているうちに、だんだん笑えてきます(笑)。
これは、他人に対しても使えます。
たとえば、夫が自分の言うことを聞いてくれなかったときにも、「まあ、よい」。
上司がぜんぜん理解してくれなかったときにも、「まあ、よい」。
でね、夫が、上司が、あるいは妻や子どもや部下が、思いどおりにならないとき、まずは、そこで相手を一回責めてみてもいいんです。
責めてもいいし、怒ってもいいし、落ち込んでもいい。
一回は、こういう気持ちが出てきてしまうのは、もうしかたないから。
で、「ああ、腹立つ!」「ああ、ムカつく!」のあとで、「まあ、よい」と言えばいいです。
ちょっと今日から口グセにしてほしいなぁと思います。
「まあ、よい」
『いいかげんに、生きる』朝日新聞出版
自分に対しても、他人に対しても、「ゆるし」は必要だ。
過去の失敗したことを、いつまでも愚痴や泣き言を言ったところで、状況は何ら変わることはない。
あるいは、他人に嫌な事をされたり、傷つくようなことを言われて、それを根に持ち、いつまでも恨んだり怒ったりしても、気分は悪くなることはあっても、よくなることはない。
「まあ、よい」はゆるしの言葉。
織田信長になりきって、少し上から目線で、「まあ、よい」と心の中でそっと言ってみる。
「まあ、よい」を口ぐせにしたい。 |
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