2016.4.28 |
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あなたと会ったがゆえに |
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ノートルダム清心学園理事長、渡辺和子氏の心に響く言葉より…
私の好きな祈りの中に
「あなたと会ったがゆえに、だれもが、いままでより不親切になることがないように。
あなたと会ったがゆえに、ノーブルな心を失うことがないように。
あなたと会ったがゆえに、いままでより、いやしい人となることがないように。
あなたと会ったがゆえに、いままでよりも、より親切に、より気高い、より人間らしい人となるような、そういう人にならせてください」
というのがあります。
私どもは、出会いということばをよく使いますが、ある意味では絶えずお互い同士、影響を与え合っているものだと思います。
その意味で学生と会う時、皆さまがご指導になる青少年とお会いになる時、ああ、また来たか、ああ、また同じ問題を持ってきたか、そういう考えではなくて、まるでこの人がはじめて自分に会いに来て、たった一度しかこの人と会えなくて、もうこれをかぎりに合わないのだという、そんな気持ちで接すること。
いつも、最初で最後で唯一の出会いであるかのように人と会うことが、対話する心の重要な条件だと思います。
それはことばをかえて申しますと、絶えず、新しく人と会うことでございます。
人間というものは死ぬまで成長してゆかねばなりません。
その意味で、きのうの私よりも、きょうの私、きょうの私よりも、あしたの私は、なるべく自分のあるべき姿に、一歩でも、一日分でも近づいていなければいけないのだと思います。
『スミレのように踏まれて香る (朝日文庫)』
あなたと会ったがゆえに、「人生が台なしになってしまった」と言われてしまったら、これほど悲しいことはない。
人と人とはご縁で結ばれている。
いい縁で結ばれたいい仲間と過ごすなら、仲間同士和気あいあいと成長し、ステップをあがっていける。
しかし、悪い縁で結ばれた悪い仲間と過ごすなら、お互いの運は下降し、底へ向かってどこまでも落ちていく。
人生の目的とは、「生まれたときよりも、すこしでもましな人間になって死んでいくこと」。
それは、あなたと会ったことで、「より親切で」「より気高く」「より人間らしい」人となった、と言われることでもある。
死ぬまで成長し続けたい。 |
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