2016.4.26 |
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どちらに風が吹いているか |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
ヨーロッパのある牧場に、子羊が迷い込みました。
小屋で発見されたときには、すでに餓死していたそうです。
しかし、その小屋の中には、羊が好んで食べる草が少量と、あまり好まない草が大量に置いてありました。
足跡をみると、美味しそうだと思う草に2、3歩近づき、また反対の草に行くということを何十回も繰り返していたそうです。
もし、どちらかを食べていたら、餓死しないですんだことでしょう。
ある人から、AさんとBさんのふたりにプロポーズされ、どちらにするか困っているという相談を受けました。
「50対50なら、コインを投げて決めてみてはどうでしょう」
そう言ったところ、このような答えが返ってきました。
「コインを投げてAさんに決まるのはいいけど、Bさんはイヤ」
すぐに、答えが出たようです。
ふたつを比べ、60対40なら60、51対49なら51というように、割合の多いほうを選べば問題はありません。
悩んで答えが出ないのは、50対50だからと思っているかもしれません。
50対50の場合、同じ重さですから、どちらを選んでもいいのです。
この時点で、悩みが解消したことになります。
迷ったときは、どちらに風が吹いているか、川が流れているかを宇宙にお任せしてみてはどうでしょう。
やるはめになったことに従っていくと、人生が楽しく展開していくようです。
『笑顔で光って輝いて (じっぴコンパクト文庫)』
悩んだり、迷ったりする、というのは本来は、どちらを選択してもいいということ。
しかし、だからと言って、それをコインかじゃんけんで決める人は少ない。
そして、長い間、悩み、迷うことを繰り返す。
つきつめていくと、どんな悩みも迷いも、二者択一の選択になる。
やるかやらないか、右か左か、上か下か、AかBか。
人生は選択の連続だ、進学、就職、転職、独立、結婚、出産、離婚というドラマチックなものだけでなく、コーヒーか紅茶か、ラーメンかうどんか、ドーナツを買うか買わないか、というような日常における小さな選択は数多くある。
迷ったとき、それをコインで決められないとしたら、それは50対50の比重ではないということ。
「迷ったときは、どちらに風が吹いているか、川が流れているかを宇宙にお任せしてみる」
宇宙にお任せしたということは、自分の意志を離れたということ。
そこから先は神の領域、と肚をくくること。
お任せの人生で生きていきたい。 |
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