2016.3.29 |
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既存のものに少し手を加える |
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ニティン・ノーリア&ジェイムズ・チャンピー氏の心に響く言葉より…
「ゼロ」から考えなくても、「既存のものに少し手を加える」だけで、驚くほどの成果を上げることができる。
会社で企画を出すとき、店でキャンペーンをはじめるとき、過去のものや身のまわりにあるものを自分流にアレンジしてみる。
そんな工夫は、人生における楽しみや特権の一つでもある。
「ちょっと変わったことをしてみる」という遊び心が、思わぬ「改良」に結びつくことも多い。
シリコンバレーの技術者たちが絶えず夢想にふけっていなければ、Eメールは生まれず、いまだに世界には、封書とハガキしかなかったかもしれない。
もちろん、ただ想像するだけでは不十分だ。
デルと同様のアイデアを持っていた人は、他にもいたかもしれない。
だが、「想像する」ところまではできても、その人たちには行動力が欠けていた。
自分にふと浮かんだ「こんなものがあったらいいのに」というアイデアが、二年後にどこかの誰かの手で商品化され、大ヒットした。
そんな経験がないだろうか。
友人に「同じことを考えていたんだよ!」と言いふらしても、もはや一銭にもならない。
アイデアがあったら、勇気を持って、行動に移すことだ。
とはいっても、決して肩ひじを張る必要はなく、「身のまわりのものをアレンジする」ところからはじめればいいのである。
『人が「やらないこと」をやる人!』三笠書房
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである」(ジェームス・W・ヤング)
アイデアを出す、というと我々は、今までこの世になかったアイデアを出さなければならないと思ってしまう。
しかし、実際に成功した素晴らしいアイデアを調べてみると、それは今まであったアイデアと別のアイデアの組み合わせにすぎないものが大半だ。
料理にもしても、誰も食べたことがない食材などこの世には存在しない。
有名シェフが作った驚きの新メニューも、今までにある食材と食材の新たな組み合わせにすぎない。
しかしながら大事な事は、人が考え付かないような異質な組み合わせを思いつく柔軟な思考だ。
何事にもとらわれない柔らかい発想や考え方を常に持ち続けることができるか。
そして、それを行動に移せるかどうか。
「既存のものに少し手を加える」
柔らかな発想とそれを実際にやってみる行動力を身につけたい。 |
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