2016.3.23 |
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誠実に生きる |
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植西聡氏の心に響く言葉より…
「名誉や利益だけのために生きる人には『誠実さ』というものがない(意訳)」
江戸時代初期の禅僧である鈴木正三(しょうさん)の言葉です。
「名誉を得たい」という欲に心をとらわれると、人は平気で嘘をつくようになります。
「利益を得たい」という欲に、我を忘れてしまった人も同じです。
自分の名誉や利益を得るためには、他人をおとしいれたり、だましたり、汚い手を使っても、たとえ人を傷つけることがあっても平気です。
このような心の状態を、鈴木正三は「誠実さがない」とのべているのです。
では、誠実さを失った生き方を続けると、その人はどうなってしまうでしょう。
人のうらみを買い、敵を増やし、周囲の人たちからは悪口をいわれます。
苦境に立てば侮蔑(ぶべつ)され、孤立無援の中でもがき苦しむことになります。
仏教的ないい方をすれば、地獄の責め苦を味わいながら、生きていくことになるのです。
平気で嘘をつき、他人をおとしいれるような人は、身勝手な欲望に心をとらわれ、それが自分を苦しめることにも、気づくことができません。
競争社会に生きていれば、名誉や利益を得ることは、ひとつの目標にはなりますが、同時に「誠実」に生きることを忘れてはいけません。
こうした欲望にとらわれた人に、心を乱されることがあっても、自分が正直に生きてさえいれば、心の平穏はかならず取り戻せます。
《欲にかられた人は、平気で他人を傷つけます。こうした不誠実な人に心を乱されても自分は誠実に生きていくことが肝心です》
『心の乱れを整える 9つの習慣』永岡書店
昨今、経歴詐称であるとか、賭博事件、収賄事件等々、秘密があばかれることが多い。
なぜなら、ITやSNS等が普及し進化すればするほど、この「秘密があばかれる」ことが多くなるからだ。
街中にも、会社にも、家にも、車にも、防犯カメラが取り付けられ、個々人の行動記録が取られていく。
携帯電話の発信記録、移動記録、そしてSNS内での過去の膨大な発言、発信記録。
デジタル時代では当たり前の光景だ。
見栄をはって大きなことをいったり、嘘をついたり、自分だけ儲けようとしたりすることが、すぐにバレる時代になり、しかもそれが加速している。
だからこそ、今の時代に必要なのが「誠実」さという心。
誠実に生きることがますます必要とされる時代になった。 |
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