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2016.2.28

笑って成功する方法


リック・シーゲル&ダレン・ラクロワ氏の心に響く言葉より…

「時代は変わった」とよく言われる。

本当に変わったのだろうか?

従業員をビシビシとしごいても辞めなかった時代は、たしかに終わった。

従業員が給料さえもらえれば満足していた時代は、もはや昔話なのだ!

いまや従業員たちは、“生きがい”を求めている。

むかしなら“生きがい”とは1日14時間汗水たらして働くことだったが、いまでは仕事より大切なものがあるらしい。

従業員のやる気を引き出そうとしても、以前のやり方は通用しない。

さらに頭の痛いことにとに、顧客の要求もますますきびしくなっている。

激しい競争のなか、他社との差別化をはかるために顧客サービスを充実させる社が出てきたからだ。

一方では、値下げ競争もますます過熱している。

どこかの店が値下げすれば、こちらだって追随しないわけにはいかない。

そうしてどの会社も青息吐息の状態になっているのが現状だ。

小売りビジネスでは他店とどう差別化するかというのが大問題だ。

差別化できるのは、値段だけという店が多い。

小売界の横綱ウォルマートでさえ、いかに商品の値段が安いかを宣伝している。

各地で講演すると、小売店主たちから、「むかしは楽しかったけれど、いまは…」という言葉をよく聞かされる。

しかし、一方では、商売が楽しくて仕方ないという小売店主も存在する。

そうした店は他の店よりずっと売上を伸ばし、その多くが大手のチェーン店ではない。

一年前に訪れたペンシルヴェニア州シェインバーズショッピングセンターで、店舗面積当たり売上高ナンバーワンの店は、宝石店のマッセルマン・ジュエラーズだった。

マッセルマン・ジュエラーズなんて、聞いたこともないでしょう?

そういう店が大手のチェーン店を差し置いて、売上高ナンバーワンなのだ。

そこにはいったいどんな秘密があるのだろう?

その秘密とは、ビジネス・経営のあらゆる局面でユーモアを有効活用することだった。

ユーモアこそ、これからのビジネスの強力なツールであり、顧客・従業員の心をつかみ、利益を増やす切り札だ。

いつでも「どうやったらユーモアを活用できるだろう?」と考えていなくてはいけない。

ユーモアは、1日や2日で修得できるプログラムとは違う。

ユーモアを活かす社風をつくっていくことが重要なのだ。 

あなたがいいアイデアを思いつくのは、どんなときだろうか?

トイレで用をたしているとき?

それともお風呂でくつろいでいるとき?

基本的に、いいアイデアが浮かぶのはリラックスしているときだ。

ユーモアに満ちた環境にも、同じ効果がある。

そういう環境を整えれば、いいアイデアが続々と出てくること間違いなし。

それに、各オフィスに風呂を備えつけるよりずっと効率的だ!

わたしたちはこれを風船理論と呼んでいる。

職場の雰囲気が軽くなれば、売上げ・生産性がアップする。

みんなが笑顔で働き、笑い声の絶えない職場なら、売上げはアップ、従業員の不満はダウンする。

緊張していたりストレスを感じていると、仕事ははかどらないものだ。

ユーモアで他の店に差をつけよう。

忘れちゃいけないのは、お客さんは仕事で買い物に来るのではないということだ。

彼らは、何か目新しいものを買ってストレスを発散させたくて、やってくる。

そういうお客さんにたいして、あなたの店ではどんな接客をしているだろう?

「その商品ならあっちに置いてあります」とか、「品切れです」とか、挙句の果てには「間もなく閉店時間です。お買い物はお急ぎください」…それではお客が離れていって当然だ。

店長が代わると、新しい店長が前任者より陽気な人物だという理由だけで、店の売上が伸びることがある。

陽気だからといって、商品がよけいに売れるわけではない。

ただ、商品が売れるのを妨(さまた)げないのだ。

陽気な店長は職場に楽しい雰囲気をもたらし、ユーモアを活かす環境をつくりだす。

小売業はエンターテイメント産業だ!

値下げや低価格だけが顧客を引き付ける手段ではない。

それよりずっといい方法がある。

お客さんに、買い物をするのが楽しいと思わせることだ。

成功間違いなし!

『笑って金持ちになる方法―ビジネスを成功させる最高のユーモア活用術』扶桑社


ジャーナリストのノーマン・カズンズは、500人に1人という不治の病を「笑い」で治し、『笑いと治癒力』という有名な本を書いた。

笑うと免疫力が高まり、病気も治癒するという。

これは、すべてにわたって言えること。

家族や友人たちとの人間関係を良く(治癒)したければ、「笑う」ことを多くすればいいし、会社の業績を良く(治癒)したければ、「笑う」ことを多くすればいい。

我々は「笑い(ユーモア)」にもっと焦点(しょうてん)を当てたほうがいい。

切羽詰ったときや、深刻になったときほど、この「笑い(ユーモア)」が必要だ。

どのような場面でも、「笑い(ユーモア)」は決して不謹慎ではないし、真剣さや一所懸命さと相反することはない。

仕事はもちろんのこと、「笑い(ユーモア)」をさまざまな場面で取り入れる工夫をしたい。


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