2016.2.6 |
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3つの幸せ |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
人間には3つの「幸せ」があるらしいのです。
おいしいものを食べるとか、酒を飲むとか、スキーをするとか、テニスをするとか、パチンコやマージャンをするとか、そういう現世的なものでなく、生き方や考え方による「幸せ」感のことです。
私はその3つを「人間の『あ・か・し』」と名づけました。
『あ』とは、「当たり前」についての考え方です。
天気で言うなら、「雨」が当たり前と思うのです。
すると「曇り」でかなりうれしい。
「晴れ」ならすごくうれしい。
人間のことで言うなら、「世の中のことは思いどおりにならなくて当たり前」と思うわけ。
実際そうなのですから…。
そう思っていれば、思いどおりにならなくても、腹は立ちません。
イライラも悲しみも悔しさもなし。
さらに、「不幸」や「悲劇」という現象が存在するわけではなく、そう思う“こころ”があるだけですから、(そのように心を決めれば)ますます苛立ちはなくなります。
そのかわり、ちょっといいことがあったり、何かが思いどおりになったり、願いや望みが叶ったときは、ただただ、うれしい。
そうなればあとは、毎日が「喜び」の連続でしかない。
思いどおりにならなくて当たり前なのだから、あとは喜びが上乗せされるだけです。
毎日、うれしい。
喜びしか生じない。
『か』とは、「感謝」に関する考え方です。
仮に、世の中の現象をなるべくプラスに評価するとします。
そういう精神状態を深めると、「イヤなこと」だと思っていたことが、実は感謝の対象であった(それがなければ自分が成長しなかった)ことに気がつきます。
自分にとって必要なことしか起きていないのです。
そう気がついて一つひとつの現象を見ていくと、本当にそうなっていることを発見します。
いろいろなことに「感謝」できるようになります。
「感謝」できるようになったら、さらに意識を煮詰めてみる。
すると、「感謝」している自分だけでは不十分なことに気づく。
さらに、「感謝」される側にまわってみたらどうか。
そして、実践してみます。
すると、「感謝」され「喜ばれる」ことがこんなにも楽しくうれしいものだったのか、と気づきます。
自分にできることをし、その結果感謝される。
こんな「幸せ」なことはありません。
『し』は、「神秘性」についてのことです。
人間の能力(ひいては自分の能力)はすごいものらしい、と気づくと、自分にすごい資源や宝物が埋まっているわけですから、これから毎日、自分がどのように“すごい”ものになっていくか、楽しい。
宇宙に、人間に、そしてもちろん自分にも、無限の「神秘」が宿っているのです。
自分の能力の85%は使っていないのですから。
そういうことを知り、自覚し、さらにそれが発見でき始めると、毎日が楽しくて仕方ありません。
発見のたびに「幸せ」です。
宇宙の、人間の、そして自分の、無限の可能性、「神秘性」に気づくのは楽しいものです。
以上の3つの考え方が実践できるようになると、本当に毎日が「楽しさと幸せ」だけになります。
『この世の悩みがゼロになる (だいわ文庫)』
夫婦関係や友人関係などの人間関係にしても、赤の他人が会うのだから、うまくいかなくて当たり前。
たまたまうまくいっているとしたら、それは奇跡のような贈り物。
人間関係だけでなく、自分が期待した答えが返ってこなくてがっかりしたとしたら、よい答えを期待した自分がいる、ということ。
「厳しいアドバイスがあるのが当たり前」「注意されるのが当たり前」「文句言われて当たり前」…
すべてはたまたまうまくいっていると、そのことに気づくなら、あとは感謝しかない。
嫌なことがあったときは、あとから考えると「あのことがあったから今の自分がある」「あれがあってよかった」と思えることは多い。
人生は正と負の法則でできている。
正の裏には負が隠れていて、負の裏には正が隠れている。
「ありがとう」と言葉を言い続けたり、ガンが小さくなるイメージで、ガンが治った人がいる。
あるいは、多く笑うことで難病を治してしまった人もいる。
これこそが、「神秘性」。
神秘性に気づき、多くを望まず、感謝多き人生でありたい。 |
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