2016.1.27 |
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魅せる力 |
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ブライアン・トレーシー氏の心に響く言葉より…
人間の最も深い部分にある欲求は、自分の価値を周囲に理解してもらい、自分が価値ある存在だと感じたいという渇望です。
“魅せる力”の秘密とは、したがってとても単純なことなのです。
つまり、相手に「自分は重要なのだ」と感じさせてあげること、これに尽きます。
一緒にいる相手に「自分は重要な存在なんだ」と思わせてあげればあげるほど、その人はあなたのことを魅力的な人だと強く思うようになります。
だから相手に「自分は素晴らしい」と思ってもらえるようにすることがとても大切なのです。
その方法がいたってシンプル。
以下の5つの行為で成り立っているのです。
1.受け入れること
2.感謝すること
3.賛同すること
4.讃えること
5.注意を払うこと
@受け入れること
あなたが目の前にいる人にあたえることのできる最高のプレゼントは「無条件に受け入れること」です。
これは、相手のすべてを、何の制約も条件もなしに受け入れる、ということです。
絶対に批判したり、欠点を指摘しないで、まるでその人の存在が自然界の奇跡でもあるかのように、その人に関するあらゆることを受け入れるのです。
これが“魅せる力”の出発点になります。
無条件に相手を受け入れるという気持ちは、どうやったら表現できるのかって?
あまりに簡単で申し訳ないのですが、これは「笑顔」しかないのです!
A感謝すること
次に大切なのは感謝です。
相手の何らかの行為に対して、感謝したり、褒めたりしてあげること。
その行為の大小にかかわらず、そうしてあげることによって相手の自尊心は高まっていくのです。
相手は自分のことがもっと重要で価値ある存在だと思うようになり、もっともっと高い能力が自分には備わっている、と考えるようになります。
では、どうやったらこの素晴らしい感情を相手にもたらすことができのでしょう?
これも簡単なことです。
相手があなたのために何かをしてくれたら、その物事の大小にかかわらず、常に「ありがとう」と言ってあげるのです。
B賛同すること
「赤ちゃんはそれを求めて泣き、男はそれを求めて命をかける」…こんなふうに言われることもあります。
つまり、すべての人の潜在意識の奥には、自分の行為や行動、何かを成し遂げたことに他者から賛同してもらいたい、という欲求があるのです。
「賛同する」ということをいちばんわかりやすく表現するのは、「褒める」ということでしょう。
相手の行為に対して褒め言葉を投げかけてあげれば、相手の自尊心が高まる、ということを覚えておいてください。
C讃えること
エイブラハム・リンカーンは言いました。
「人は誰もが褒められるのが好き」なのだよ、と。
心の底から純粋な気持ちで、相手の特長や能力、あるいはその人が達成したことなどを褒めてあげれば、その人は自分自身に対しもっと気持ちよくなれるのです。
自分が周囲から認められ、評価されたと感じるのです。
相手の服装でも相手の特長(たとえばいつも時間を守る、など)でもいいのです。
何かの優勝や何かの受賞でも、そのほか小さなことでも大きなことであれ、常に相手の中に褒める要素を探し、それが見つかったら、そのたびごとに褒めてあげることです。
D注意を払うこと
最後の項目です。
5つの中でいちばん重要なことです。
注意を向けるということは自尊心を構築するための最もパワフルな行為であって、そしてこれこそ瞬間的に相手を魅了するための重要な鍵なのです。
相手に熱心に注意を向ければ向けるほど、その人は自分がさらに価値のある重要な人間だと感じるようになります。
『魅せる力―人が人を惹きつける目に見えないパワーの秘密』(和田裕美監訳)ダイヤモンド社
相手を無条件に受け入れるとは、母親が赤ちゃんを受け入れる状態と同じ。
「あなたがいてくれるだけで幸せ」と、存在そのものを受け入れる。
賛同するとは、身体表現でいえば、「相手の目をみる」「うなずく」「相づちをうつ」「驚きの表情を浮かべる」などなど。
讃えるとは、相手がもっとも褒めて欲しいところ(ターゲット)を褒めることがコツで、それには、常日ごろから相手のことに関心を持ち、注意を払っていなければならない。
注意を払うとは、相手のことを気にかけたり、あれこれと気遣ったりすること。
この反対がネグレクトという育児放棄であり、相手の存在を無視すること。
人は誰でも、自分を認めて欲しい、重要な存在だと思って欲しい、と強く熱望している。
魅せる力を身につけたい。 |
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