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2016.1.11

おもしろさを伝える


小林正観さんの心に響く言葉より…

福岡県に、東大にたくさんの生徒が入学する高校があります。

その学校にはE先生という美術の先生がいます。

その先生が15年ほど前に私の講演会にいらして、一緒に合宿しました。

自己紹介のとき、E先生は「私は美術の教師をやっているんですけれど、つまらなくて行き詰まっていて、もう辞めたいと思っているのです」と告白しました。

そのときはたまたま三十二人で一泊二日の合宿をやったのですが、そのうち八人が学校の先生でした。

そこで私はこんな話をしたのです。

「私は教師ではないけれども、学校の先生に是非お願いしたいことがあります。

生徒に勉強を教えるのじゃなくて、なぜこの学問がおもしろいのかという動機づけをしてください。

中学高校時代はそれが重要なんです。

大学に入ってからは、いろいろ数式を研究して勉強したり、英単語をたくさん覚えるのは構わないけれど、中学高校では、なぜこの学問が、この科目がおもしろいのかというのを動機づけすることが何よりも重要です。

それこそ先生が一番にやるべきことだと思います。

今はそういうことをやらない先生が多すぎる。

だからとりあえずここにいる八人の先生は、動機づけを考えてください」と。

E先生が美術の教師を志したのは高校生のときだそうです。

プラトン図形、正多面体にものすごく興味を持った。

そこから入り込んで美術の先生になったのです。

その面白かった日々のことを、合宿の日の夜に思い出したそうです。

それで美術の教師を辞めたいという気持ちをとりあえず置いておいて、家に帰って、押し入れの奥にあった正多面体の資料を引っ張りだして読み始めた。

そうしたら、自分が生き返ったのだそうです。

高校生のころの「おもしろい」と思った気持ちを思い出して、「このおもしろさを生徒に伝えよう」と思って、翌日から自分が興味を持った話をどんどん始めた。

そうしたら、それまでそっぽを向いて誰も何の関心も示さなかった生徒たちが、みんな話に食いついてくるようになったそうです。

今は大学を受けようとする受験生でノイローゼ気味になったり悩んだり苦しんだりしている生徒は、みんなE先生のところに人生相談に来るそうです。

「駆け込み寺みたいになっています」と言っていました。

『宇宙を味方にする方程式』致知出版社


親や先生が、毎日をつまらなそうに愚痴や泣き言ばかり言って生きていたら、子どもや生徒は、親や先生と同じように生きたいとは思わない。

お手本になるべき人が、心底、おもしろそうに楽しそうにニコニコして生きているのなら、その生き方を真似したいとも思う。

後継者問題もこのことにつきる。

教育で大事なことは、こまごました技術や理論などを教えることより、学ぶことは面白い、と気づかせること。

これは、商売においてもまったく同じことが言える。

何か商品を売りこもうとするのではなく、いかにこの商品を使うと楽しいのか、面白いのかを伝えること。

商売は楽しい、生きることは楽しい、学ぶことは楽しい、ということを伝えることこそが、年長者や先輩の役目。

もちろん、人生には嫌なことや辛いこともあるが、それらもひっくるめて、楽しんだり面白がっている人に、人は魅(ひ)かれる。

大人になるのは楽しい、年をとることは面白い、と。

おもしろおかしく生きている人には、限りない魅力がある。


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