2015.12.14 |
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錯覚の法則 |
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サンリ会長、西田文郎氏の心に響く言葉より…
45年以上に渡って脳の研究をしてきた結果、いま、ひとつ断言できることがあります。
それは、「脳が『正しい』と思っていることのほとんど、99パーセントが錯覚」だということです。
景気が低迷し暗いニュースが飛び交うなか、仕事もうまくいかないし、売り上げは落ち込む一方だと嘆く人がいますが、それは「錯覚」。
結婚したくてもいい人がいない、出会いがない、私は結婚には向いていないというのも「錯覚」。
子どもが言うことを聞かない、思うように育ってくれないというのも「錯覚」ですし、人間関係がうまくいかないのも、お金がなかなかたまらないのも、すべて脳が起こしている「錯覚」の結果です。
人は、「肯定的錯覚」をする人と、「否定的錯覚」をする人の2種類しかいません。
脳の特性上、正反対のふたつのことを同時に思考するのは不可能だからです。
前述したような人は、うまくいかないことを放棄(ほうき)する「否定的錯覚」だけをする人。
苦労を背負い込み、自分は苦労でがんじがらめになっているという錯覚に陥(おちい)っています。
「自分はダメかも」「自分には無理なんだ」と思うことで、現実から逃避しようとする傾向にあります。
否定的なことばかりを口にしていると、脳はどうなると思いますか?
否定的な記憶データが脳に強烈にインプットされ、脳はそのとおりにはたらいてしまうのです。
「無理だ」と脳に問いかけると、まだやっていないことにもかかわらず、当然無理だと想像し、記憶づけてしまう。
結果、口に出したとおりの未来が待ち受けています。
一方で、「肯定的錯覚」をする人はどうでしょうか。
努力を苦しいとは思わず、楽しんでいる。
常に前向きで、まだ経験していないことでも、「自分ならできる」と根拠なき自信に満ちている。
当然、発する言葉も肯定的ですから、脳にも肯定的な条件づけをします。
脳は「できる」と勘違いをして、いつの間にか夢を実現させてしまう。
小さな町工場を世界に通じる「ホンダ」に押し上げた本田宗一郎は、超肯定的錯覚を起こしていた代表例といってもいいでしょう。
よく考えてみてください。
私たちは誰もが赤ちゃんでした。
実は赤ちゃんは、超ポジティブ思考なのです。
ハイハイをした赤ちゃんは、何度ひっくり返っても、転んでも、頭をぶつけても、「立とう」とする行為をやめません。
もし仮に、否定的な赤ちゃんがいたとしたら、「100回も転んだのだから、きっと立つという目標は無理なんだろう。やめよう」と諦めるはずです。
ですが、そんな赤ちゃん見たことがない。
何度転んでも立ち上がり、いつの間にか当たり前のように目標を達成し、歩けるようになります。
私たちは、大人になるにつれ、世間の常識にとらわれ、さまざまな情報に操作されるうちに、否定的な思考を取り入れるようになってしまったのです。
小さな常識の枠のなかで物事を考え、判断をし、結論を出そうとするから、「どうせ無理」と自己防衛本能が出てくる。
そして、いつの間にか、否定的な脳、否定的なスーパーコンピュータがつくられてしまうのです。
『錯覚の法則~成功者は脳をあっさりその気にさせる~』大和書房
『悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ』という心理学の有名な言葉がある。
同様に、「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」ということも言える。
つまり、先に「笑顔」という肯定的錯覚をすることで、「機嫌よく」「明るく」「楽しく」「愉快」になってくる。
逆に、いつも、「怒った顔」「ツラそうな顔」「イヤそうな顔」「不機嫌そうな顔」をしていると、「不機嫌」「ツライ」「イヤ」「暗い」「不愉快」な気持ちがどんどん加速する。
仕事にしてもプライベートにしても、困難な状況になったとき、ある人はその中から「肯定的」な面を探し、明るい言葉(ツイてる、楽しい、うれしい、しあわせ、できる)を発し、ニコニコと笑顔で立ち向かう。
逆に、「否定的」な面ばかりを探し出し、暗くてネガティブな言葉(不平不満、グチ、泣きごと、悪口、文句)ばかりを発し、不機嫌で不愉快そうに、他人やまわりのせいにするだけの人もいる。
肯定的錯覚をする人には、根拠のない自信がある。
錯覚の法則を身につけたい。 |
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