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2015.12.13

万物は流転する


松下幸之助氏の心に響く言葉より…

維新の志士の一人である坂本竜馬は、よく西郷隆盛と話し合ったそうですね。

しかし、会うたびに竜馬の意見は変わっていた。

そこで西郷さんが「あなたの意見は昨日と今日とでは違うじゃないか。そんなことではあなたのことばを信用できない。天下の士として信じられる者には不動の信念がなければならない」と言って非難したのです。

そのとき竜馬は、「いや、そうではない。孔子も『君子は時に従がう』といっている。刻々と時は移り、社会情勢もどんどん変わっている。だから昨日の是が今日の非になるのは当然である。この“時に従がう”ということ、これが君子の道なのだ」と言い、

「西郷さん、あなたは一度こうだと考えると終始一貫、それを守りつづけようとされるが、それでは時代に取り残されてしまいますよ」と忠告したというのですね。

この話はほんとうなのかどうかわかりませんが、今日のようなめまぐるしい時代には、西郷さんより竜馬の意見にぼくとしては賛成したいですね。

最近は老舗(しにせ)といわれるところでもつぶれていくところが少なくないでしょう。

それは、多くの場合、過去のノレンにとらわれて、社会の移り変わりに対応できないところに一つの原因があるように思うのです。

もちろん、先代や先々代が営々として築いてきたノレンは、店の信用がこもった大切なものです。

けれど、変化の激しい今日、ただ過去のノレンに頼っていては明日の発展は生まれません。

常にお客さんの要望を適切にキャッチし、刻々とそれにこたえるよう努めて、日々新しい信用を生み出していくことが大切なんですな。

たとえ自分の会社でヒット商品を出したとしても、それに安心するのではなく、その商品をライバルとしてすぐつぎのよりお客様に喜ばれる商品を考えていく、そういう日に新たな姿を生み出していくことこそ大事だと思うのです。

今日の最善は明日になればもう最善ではない。

明日は明日の最善を生み出していかなければならないということなんですね。

人間の考え方も変われば社会も変わる。

政治も国も変わっていく。

万物(ばんぶつ)は流転(るてん)し、生成発展する。

われわれはともすれば、常識やこれまでのやり方にとらわれて、これが最良だと思ってしまう。

それが固定停滞に結びつくのです。

だから、何にもとらわれない素直な心で考えることが必要なのですね。

『人生談義 (PHP文庫)』


「不易流行(ふえきりゅうこう)」

という、俳句の松尾芭蕉が提唱した考え方がある。

「不易」とはいつまでも変えてはいけない本質的なもので、「流行」とは時代の変化に応じて新しく変えていかなければいけないもの。

変えてはいけないものと、変えなければいけないものが、物事には混在する。

時代は刻々と変わっていく。

「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という、方丈記の鴨長明の言葉の通り、万物は流転し、一瞬たりとも同じではなく、変化し続ける。

いくつになっても、変化し続ける人でありたい。


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