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2015.11.30

自分の心の中にあるものが見える


ひすいこたろう氏の心に響く言葉より…

『自分の周りでは、なーんにも面白いことが起きない。どうすれば人生は面白くなるんだろう?』

《面白くない「現実」があるのではなく、面白くない「視点」があるだけ。》

友人がお笑いの「よしもと」の養成所に通っていたときのお話です。

特別講師で千原ジュニアさんが来てくれた際、こんなやりとりがあったそう。

「ジュニアさんは、ネタ作りをどんなときにしているのですか?」

「いまといえばいま、さっきと言えばさっき、これからと言えばこれから。つまり俺は24時間お笑いのことを考えています」

そういうことです。

さらに、なんで「ジュニアさんの周りではそんなに面白いことばかり起きるんですか?」

という質問に対しては、ジュニアさんは次のように答えました。

「お笑い芸人の周りだけで面白いことが起きているはずなんかない。

でも、わしらは人におもろい話をするって決めて生きてる。

だから、面白いものが引っかかるんや」

面白いことが起きる人は、日常の中で、面白いことに視点を当てています。

面白いことが起きない人は、面白くないところに視点を当てている。

違いはそれだけ。

あなたはこの世界でなにを体験したいのか?

なにを見たいのか?

なにを大事にして生きたいのか?

なにがあなたのしあわせなのか?

そこを明確にしてみてください。

僕の妻が妊娠したとき、こう言っていました。

「街のなかって、案外、妊婦さん、歩いてるんだね」

妊婦さんはもとから歩いているんです。

でも、そこに意識がいっていないから、自分が妊娠するまでは、文字通り見えなかっただけ。

意識が変わった途端、見える「現実」が変わり始めます。

だから、あなたの意識が変わったら、1秒で世界が変わります。

外側にあるものが現実として見えるのではない。

自分の心の中にあるものが見える。

それがこの世界のカラクリです。

『あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。 1秒でこの世界が変わる70の答え』ディスカバー


 中国の古典、「大学」の中に次のような言葉がある。

 「心不在焉、視而不見、聴而不聞、食而不知其味」
 
(こころ、ここにあらざれば、みれどもみえず、きけどもきこえず、くらえどもそのあじをしらず)

心がここになくて、うわのそらだったら、何を見てもそれが見えないし、何を聞いても聞こえないし、何を食べてもその味がわからない。

意識がそこにいっていないからだ。 

反対に、「寝ても覚(さ)めても」という言葉がある。

四六時中、いつも考えている、思っている、ということ。

何かの問題を解決しようと、寝ても覚めてもそのことを思い続けていると、いつのまにか、不思議にアイデアがわいてくることがある。

意識がそこにあるからだ。

面白いことに焦点をあて、それをいつも見ようとしている人には、面白いことが起きる。

つまらないことや嫌なことばかりに焦点をあて、それを見ている人には、つまらないことや嫌なことばかりが起こる。

「自分の心の中にあるものが見える。それがこの世界のカラクリです」

自分の意識にないものは見えない。

《事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。》(フリードリヒ・ニーチェ)“同書より”

どんなときも、面白いこと、楽しいこと、愉快なことに焦点をあてる人でありたい。


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